»
誕
「誕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
ょう》の悪少《あくしょう》と共に屡《しばしば》横逆《おうげき》を行えりと云う。妄
誕《もうたん》弁ずるに足らざる也。伝吉は父讐《ふしゅう》を復せんとするの孝子、豈....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
となるそうである。のみならず釈迦は生まれる時、彼の母を殺したと云う。釈迦の教の荒
誕《こうたん》なのは勿論、釈迦の大悪《だいあく》もまた明白である。(ジアン・クラ....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
話し出した。
「ジェズスは我々の罪を浄《きよ》め、我々の魂を救うために地上へ御降
誕《ごこうたん》なすったのです。お聞きなさい、御一生の御艱難辛苦《ごかんなんしん....
「少年」より 著者:芥川竜之介
宣教師の顔へみずみずしい黒眼勝《くろめが》ちの眼を注いだ。
「きょうはあたしのお
誕生日《たんじょうび》。」
保吉は思わず少女を見つめた。少女はもう大真面目《お....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
を起し、月明りの落ちた十字架を見上げる。十字架はいつか初《う》い初《う》いしい降
誕の釈迦《しゃか》に変ってしまう。「さん・せばすちあん」は驚いたようにこう云う釈....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
突き上げて来る不安にいらいらさせられた。ある時は結婚を悔いた。ある時はお前たちの
誕生を悪《にく》んだ。何故自分の生活の旗色をもっと鮮明にしない中に結婚なぞをした....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
していた(クロポトキン自身はそうであることを厭《いと》ったであろうけれども、彼が
誕生の必然として属せずにいられなかった)第四階級以外の階級者に対して、ある観念と....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
「可哀相に。」 と苦笑いをすると、お妙は真顔で、 「だって、主税さん、先年私の
誕生日に、お酒に酔って唄ったじゃありませんか。貴下は、浅くとも清き流れの方よ。ほ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の生涯を支配しているかを知りたいと思う人は、星のことに明るい僧侶について、自分の
誕生日における諸星の位置を尋ねる。そうして潤沢な見料と引換に、自分の運勢の大要を....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
。そこへ行くと三馬だ。お馴染がいにいくらか、景気をつけてくれる。――「人間万事嘘
誕計」――骨董と牛骨が向島へ雪見の洒落で、ふられた雪を吹飛ばそう。」 「外聞の悪....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
それから人間が歿なる場合にも、第一に受附けてくださるのが、矢張り産土の神様で、
誕生のみが決してそのお受持ではないのでございます。これは氏子として是非心得て置か....
「しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いちゃな男の子で、いいながら、よろこんで手をたたいていました。ちょうどこの子のお
誕生日だったので、お祝にすずの兵隊をいただいたのでございます。 この子はさっそ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ますがね。」と、幸福のおそばづかえのそのまた召使は話しました。「きょうはわたしの
誕生日なのですよ。それでそのお祝いに、ご主人からうわおいぐつを一足あずけられまし....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
の死んだことを聞いてから、始終くよくよして、しばらく煩ってまでいたのが、その日は
誕生日で、気分も平日になく好いというので、髪も結って一枚着換えて出たのであった。....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
バカげた話であるが、戦後はそんなこともなく明るくなったのが喜ばしい。 八、社会党
誕生す 私は終戦の勅語を深川の焼け残ったアパートの一室で聞いたが、このときの気....