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「誕生仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

誕生仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
主水正は、かしこまって、 「そのほか、慈眼大師《じげんだいし》の銅製《どうせい》誕生仏《たんじょうぶつ》、釈尊《しゃくそん》苦行《くぎょう》のお木像《もくぞう》....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
誕生である。かくして耀かしい学芸の創造と興隆が現世に約束される。 観るが好い。誕生仏は裸身であってまた金色の相を具え、現実であってしかも理想の俤を浮べる。 ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。 「――天上天下|唯我独尊」 いつまでもご苦労さまに、沢庵が真面目くさって、誕生仏の真似して見せているので、お通は、 「ホホホ、ホホホ。よく似あいますこと。....
三国志」より 著者:吉川英治
ない装いを見て喧々と吠えかかる。 ――と、山荘の内から、ちょうど真っ黒な金属の誕生仏そっくりの裸の童子が飛びだして来て、犬を追い叱りながら、 「小父さんは蜀の....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
仏殿の前に、花御堂が作られてある。少年の日から何十年ぶりで、その竹の柄杓を取り、誕生仏の頭から甘茶を注ぎまいらせる。ぼくら凡俗には、道心の方は、とても見込みなし....