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誘き寄せる
「誘き寄せる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誘き寄せるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
の様な事を仕たかと思えば余の心中は何と無く穏かならぬ、贋電報まで作って余の叔父を
誘き寄せる所を見ると叔父に対して何か軽からぬ目的を持って居るとしか思われぬ、爾す....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
は、返電があってから、本船の位置を確報して救助船に無駄な動きをさせずに一刻も早く
誘き寄せるのが大変な仕事なのだ。先方も正規の航路《コース》を離れる訳だから遭難船....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
どとは――いやしくも武士のすることといえようか」 「いや、それも、小次郎をこれへ
誘き寄せる手段でいたしたのです」 寅之助が、躍起となって、抗弁しかけると、 「....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
た。怪我をしているのは赤星刑事ですよって云われて驚いて来たんだが、――君は犯人を
誘き寄せるには成功した、しかし、惜しいことだった」 赤星は黙っていた。傍にはこ....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
を越えて河原に立つと、正面に眉を圧して猫又谷の大雪渓が、奔騰する雲の中から私達を
誘き寄せるように姿を顕した。狭い河原までが其方に開けて、幾筋かに分れた細い水が赤....