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語り伝える
「語り伝える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
語り伝えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
貴い天皇にお酒をおつぎ申しあげよ。このありがたいお情けは、みんなが後の世まで永く
語り伝えるであろう」と、こういう意味のお歌をお歌いになりました。 それについ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
居た。長く久しく、おれ自身にすら忘れられて居たのだ。可愛しいおれの名は、そうだ。
語り伝える子があった筈だ。語り伝えさせる筈の語部も、出来て居ただろうに。――なぜ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
たるものは、まさに名を立つべきである。後代その名を聞く人々が、またその名を人々に
語り伝えるように、そうありたいものだ、というのである。「がね」は、そういうように....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ます……』アリョーシャ、おれはこの数行の文句を、自分の陋劣なことばと陋劣な調子で
語り伝える資格がないよ、おれのいつもの陋劣な調子は自分でどうしてもなおすことがで....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
人して家督をついだら、東太にたのんで見せてもらうがいいさ」 「では、父から息子へ
語り伝える必要はもうなくなったのですか」 「イヤ。それはまだある。これだけは文字....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
あるそうな」 「女は相変らずお臀だそうな」 群集の中で、あちらこちらに怪事件を
語り伝えるのであった。 * * * 社後の裏....
「山の人生」より 著者:柳田国男
う例はたくさんにある。禅宗の和尚たちはこれを怪奇として斥けず、むしろ意味ありげに
語り伝えるのが普通であった。会津の或る寺でも守鶴西堂の天目を什宝とし、稀有の長寿....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
に出かけ、正月二十日にはそれを一杯にして還ってござらっしゃるなどと、戯れながらも
語り伝える者のあることで、そういう農閑期の副業などの、もとはなかったろうことを考....