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語り口
「語り口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
語り口の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
『外交史』下巻と一緒に、どうぞ私に下さい。楽しみです。その簡潔で、詩趣あるという
語り口が。 ハガキに書いたように、もう四五回であついところを出かけることも終る....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
で喋りました。当人にしかおもしろくないような子供のころの話を、ポソポソと不景気な
語り口で語ってみたところでしかたがない。嘘でなきゃあ誰も子供のころの話なんか聞く....
「竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
名人|竹本住太夫《たけもとすみたゆう》であった。住太夫はお園の胆気《たんき》と、
語り口の奥床《おくゆか》しいのに打込んで、これこそ我が相続をさせる者が見つかった....
「豊竹呂昇」より 著者:長谷川時雨
、すこしでも多く、期待した感興《もの》を得ようとした。 ――あのときの綾之助の
語り口は堅実であったと、耳の底にのこる記憶を、玩味《がんみ》するように思出してい....
「日記」より 著者:宮本百合子
い声の時は声楽にきく丸味と落つきがあってよかったが甲声が悪い。 義太夫の綾花の
語り口は呂昇などから見ると如何にも下びて居る。 筑前琵琶はあまり繊細な女性的な....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
なども、彼は彼なりに相當深い見方をしていて、それをしみじみと本心から語つている。
語り口は、例の通り輕いものだが、その底に一時のものではない嘆息がこもつていた。話....