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語るに落ちる
「語るに落ちる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
語るに落ちるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の世界に存している。一半? 或は大半と云っても好い。
我我は妙に問うに落ちず、
語るに落ちるものである。我我の魂はおのずから作品に露《あらわ》るることを免れない....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
「はい」 「それ、見ろ。馬鹿野郎」と、半七は叱るように云った。「問うに落ちず、
語るに落ちるとはそのことだぞ」 「なぜでございます」と、藤次郎は不思議そうに相手....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
て云い得ずにおるように見える。……これが吾輩の所謂、自白心理だ。問うに落ちずして
語るに落ちるという千古不磨の格言のあらわれだ。呉一郎が生まれた真実の時日と場所を....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
かった、わかったぞ」 細い指を、首領の鼻さきにつきつけると、 「問うに落ちず、
語るに落ちるとはこのことだ。チャンフーを殺したのはXだ。そして、Xとは首領、おま....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ひとりでに語り出すのを待つ謙虚さが大切ということを云って居ます。人も問うに落ちず
語るに落ちるではないか、と。こういうひとの考えかたは、どうしても、白髪になっても....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
を石につつんで投げこめるところといったら、まず人足寄場のほかはない。言うに落ちず
語るに落ちるとは、この辺のところを言うのでしょう」 お静がしおしおと帰って行っ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
かった。 そんな悪辣な手段ばかり弄さなかった証拠には、第一期の(などといえば、
語るに落ちるが)支店長で、後に川那子メジシンの首脳部に収まった連中が随分あった筈....
「春心」より 著者:田中貢太郎
んか知るものか」 松山は大声に笑った。 「お、おい、賽ころだ、云うに落ちずして
語るに落ちる、賽ころと云うことを知ってるな、それじゃ半ちゃん、佳い目が判るじゃね....