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語句
「語句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
語句の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
されていた。 先駆者としての苦闘は、やがて先駆者のみが知る欣びで酬われていた。
語句の末が明らかになるに従って、次第に蔗《さとうきび》を食らうがごとく、そのうち....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
「秀子様も旦那様も貴方の行く先の分らぬのを大層御心配でした」と云う。其の言葉には
語句の外に尋常《ただ》ならぬ所が見える、若しや余の留守に何か又忌わしい事件でも起....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
えられている利休の真蹟には「人世」、力※希禅子訝ル中眉垂ルとある。英文には、この
語句の意味を思わせるところは表われていない。....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
升、鴨一羽など卑俗な現実生活のたのしみを言っているのではなく、全然、形而上学的な
語句であった。すなわち、わが思想ただちに世に容れられずとも、思いもかけぬ遠方の人....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
る。」 気がかりということに、黒白の二種、たしかにあることを知る。なにわぶしの
語句、「あした待たるる宝船。」と、プウシキンの詩句、「あたしは、あした殺される。....
「猿面冠者」より 著者:太宰治
部十部と街じゅうの本屋にくばって歩いた。ビラを貼った。鶴を読め、鶴を読めと激しい
語句をいっぱい刷り込んだ五寸平方ほどのビラを、糊のたっぷりはいったバケツと一緒に....
「木犀の香」より 著者:薄田泣菫
「時につかぬことをお訊ね申すやうですが……」 と言つて、 吾無隠乎爾 といふ
語句の解釈について老師の意見を仰いだものだ。この語こそは、山谷がその真義に徹しよ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
響がこの歌にも出たものであろう。「なにせむに」は、「何かせむ」の意である。憶良の
語句の仏典から来たのは、「古日を恋ふる歌」(巻五・九〇四)にも、「世の人の貴み願....
「水の女」より 著者:折口信夫
口頭伝承の古代詞章の上の、
語句や、表現の癖が、特殊な――ある詞章限りの――ものほど、早く固定するはずである....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
ワード、リチャード等の発音はわが国における従来の慣用に従った。 訳文中の数個の
語句について巻末に簡単な注を付したが、注は一々読まれなくても差支えない。 尚、....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
は、絶えず数種の底本を対照して適当と考えるところに拠る。 星標★を附した箇処の
語句には巻末に註を附して、主として作品の細部または細部の
語句をも正確に理解するに....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
つけた、それを裂いて足袋底に代用したので助かった、――求むるものは与えらるという
語句を思いだしたことである。 寒い地方の人がまろい、いいかえると、温かい地方の人....
「春」より 著者:岡本かの子
は五つの封筒に七つばかり、二つかためて一つ封筒に入れたのもあった。殆ど支離滅裂な
語句の連続ではあるけれど、それでも京子の悲哀や美感や、リリシズムが何処か一貫して....
「独慎〔扉の言葉〕」より 著者:種田山頭火
行乞の或る日、或る家で、ふと額を見たら、『独慎』と書いてあった。忘れられない
語句である。これは論語から出ていると思うが、その意味は詮ずるところ、自分を欺かな....
「歩々到着」より 著者:種田山頭火
のまま到着であり、一歩は一歩の脱落であることを意味する。一寸坐れば一寸の仏という
語句とも相通ずるものがあるようである。 私は歩いた、歩きつづけた、歩きたかった....