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「語法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

語法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
をもってこれに当てるのが普通であるが、 Geist の固有の意味はヘーゲルの用語法によって表現されているもので、フランス語の esprit とは意味を異にして....
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
。たいがい生かすべき固有名詞は生かした。 それからまた、日本語になおす場合に、語法の相違から、動詞の過去を現在格にしたり、そのまま直訳するよりも、かえってピタ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
いない。 ただそれが外来の哲学用語で書かれたり、国粋主義的用語や人工的な速製用語法で書かれたりする、という区別があるだけだ。之は日本の今日最も通俗で卑俗な理想....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
などに多く見られるし、それがドイツ術語から翻訳された日本哲学術語になると、単に用語法がマチマチになるばかりではなく、術語が存在するために却って哲学の持っている日....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ネリズムはつきものだからである。このマンネリズムを破るものとして、最近西田哲学の語法などが、チョイチョイ這入って来るが、之亦同じ理由から気をつけねばならぬ症状で....
辞典」より 著者:戸坂潤
表現であるとか、又は日本精神の表現であるとか考えられる場合は、夫はもはや通俗的な語法ではなくて、一定の哲学乃至世界観上の体系を想定した上での一つの理論的説明を意....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ていた。 『そうする中に、通信は他の人格からも送られるようになった。筆蹟、文体、語法等各々皆特色がある。で、私には筆蹟だけ一瞥すれば、それが何者の通信であるかが....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
鳥」は、夕べの浪の上に立ちさわぐ千鳥、湖上の低い空に群れ啼いている千鳥で、古代造語法の一つである。一首の意は、淡海の湖に、その湖の夕ぐれの浪に、千鳥が群れ啼いて....
『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
。たとえば冒頭の「いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひ給ひけるなかに」云々の語法は、今もなお上品な物言の婦人に用いられている。雨夜の品定に現われた女らしい論....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
たかもハンス・フォン・ブューロウのように、熱烈な奏鳴曲《ソナタ》を演ずる時にも、語法の教えでも授けてるような調子であった。 歌手らの順番もまわってきた。彼らの....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。彼は茅屋《ぼうおく》の中においても山中においても親しく振舞った。きわめて卑俗な語法できわめて高遠なことを言うことができた。あらゆる方言を話しながらあらゆる人の....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に、正当な場所を有するのである。世人が同意するかどうかは知らないが、隠語にもその語法と詩とがある。それは一つの言語である。ある単語の奇形なのを見ては、マンドラン....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
と他の諸家の文とを較べるまでもなく、その差異の主要な部分はその香気の有無にある。語法を分解して考えて見れば、その秘密はどうやら助辞や助動詞の間にあるようにも推測....
怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
ならざるは、即ち其の調を為さゞる言語を直写せし速記法たる所以にして、我国の説話の語法なきを示し、以て将来我国の言語上に改良を加えんと欲する遠大の目的を懐くものな....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
まいたまい。」 「やああ、それでは飯が食えなくなる。」 * 私の語法は現在格で進める。この方が楽だからである。 そこで、フイルムが変る。 夕....