語義[語句情報] »
語義
「語義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
語義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
。が、良沢は、悠揚として落着いていた。 「いや、お待ちなされい。文意は通じても、
語義が通じ申さぬ。およそ、
語義が通じ申さないで、文意のみが通ずるは、当《あて》推....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
能ではなくて、社会の大衆が用いている日常の言葉の本当のよい理解者であり深長広範な
語義の創造者であることが、教養としての「詩」だろうと思う。こういう意味で言葉の天....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
罰する方針であったために、かくの如き論戦を惹起したものであろう。 八○ 罪の
語義 「ツミ」なる語の意義については、本居宣長|大人《うし》の「大祓詞後釈」を....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
育をうけていないらしかった。話す母国語は勿論わかっているが、文学として、こまかい
語義の詮索になると、図ぬけて背の高いやせたからだに黒い服をつけたフィリッポフは、....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
、強烈なる意欲の影の漂えるのを看過してはならない。フィロソファーとは愛知者という
語義だという。しかし私は愛生者をこそ哲学者と呼びたい。 それから君はややもすれ....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
の延べた線が、散文の方に紛れ込んでいるのを知ってるからだ。彼等はその点で困惑し、
語義を曖昧《あいまい》にしておくことから、ずるくごまかそうとしているのである。 ....
「ラジオ時評」より 著者:宮本百合子
を考えさせる。近頃一部の流行の語彙と見れば、筆者のありようを語るわけだし、本来の
語義で解釈していいものとすれば、こういう表現はその反対物として、夥《おびただ》し....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
題にせざるを得ない。氏の倫理学では平ったく云って了えば、倫理上の言葉の文義的又は
語義的解釈を手懸りとして「学術的」分析が始められるのである。倫理とは何かと云えば....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に云われている歴史性のない抽象の人間性がない話、あれはいろいろ面白い(最も豊富な
語義での)。全くよく人は本質的には何々だが、とか、それは原則的には云々だが、とそ....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
※を追う風の、早く埋没した俤を、ほのか乍ら窺わせているというものである。 昔から
語義不明のまま、訣った様な風ですまされて来た「かげのわずらい」と謂った離魂病など....
「現下文壇と探偵小説」より 著者:平林初之輔
、ガストン・ルルー、モーリス・ルブランの現在に及んでいる。 その他、探偵小説の
語義を拡大して、犯罪文学という風に解するならば、世界のすぐれた小説のほとんど全部....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
、よういわんわ。) 御免下さい。……だから言わないことではない。もうこの辺の、
語義の活法が覚束ない。 が、串戯ではありません、容色、風采この人に向って、つい....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
、部落を異にするが為に、その文字をも異にするに至ったものであろう。 「ケット」の
語義について、自分にこの事を話してくれた某君は、かつて自分が何かに書いたものから....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
るよ。」 「実相観入かい。」 「近頃の歌壇の慣用語でいえば、そうさ。だが、写生の
語義を伝神とか実相観入とかに転用するのはちょっと変だね。写生は普遍化された
語義と....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
の末期まではなく、メイジ時代になってから次第に世に行われるようになったが、これは
語義が変じたものとして解し得られよう。武士の社会がくずれてその社会組織の骨ぐみに....