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「語録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

語録の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
魚河岸」より 著者:芥川竜之介
気《ようき》にはなれなかった。保吉の書斎の机の上には、読みかけたロシュフウコオの語録がある。――保吉は月明りを履《ふ》みながら、いつかそんな事を考えていた。 (大正十一年七月)....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
に物語っておると思います。 三合の病いに八石五斗の物思い あの名高い白隠禅師の語録の中に、こんな味わうべき言葉が示されています。病と闘いつつ、ついに病を征服し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人でありました。書入れをしたり仮名《かな》をつけたりして、やっと読むことのできる語録を二三冊持っていることが、和尚の虎の巻で、それを取り上げてしまえば、水をあが....
弟子」より 著者:中島敦
し理《おさ》め磨《みが》いて、始めてものは有用の材となるのだ。 後世に残された語録の字面《じづら》などからは到底《とうてい》想像も出来ぬ・極めて説得的な弁舌を....
魚玄機」より 著者:森鴎外
南部新書 滄浪詩話 握蘭集 彦周詩話 金筌集 三山老人語録 漢南真稿 雪浪斎日記 温飛卿詩集 (大正四年四月)....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
その心術|身行の由って来る所を求めたものである。この外、わたくしの手元には一種の語録がある。これは五百が抽斎に聞き、保さんが五百に聞いた所を、頃日保さんがわたく....
高浜虚子著『鶏頭』序」より 著者:夏目漱石
らば小説もこんな態度にかけるだろうと論ずるまでである。 禅坊主の書いた法語とか語録とか云うものを見ると魚が木に登ったり牛が水底をあるいたり怪《け》しからん事|....
作品のよろこび」より 著者:宮本百合子
には、そこに感覚として納得されないものを感じている。) この間、アランの『文学語録』という本を頂いた。はじめの方に散文と詩とのことが語られているところがある。....
我が宗教観」より 著者:淡島寒月
分も凝り性でしたから、その頃には自室で坐禅三昧に暮したものでした。また心に掛けて語録の類や宗教書を三倉や浅倉で買った事もありました。その宗教書も、菎蒻本や黄表紙....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す、気持の標準が、炭なしのところにあるのだから。 片山敏彦氏が、アランの「文学語録」を訳したのをくれました。この片山さんはロマン・ロランのスウィス時代親しくし....
次郎物語」より 著者:下村湖人
こらした。 机の上の小さな本立てには、仏教・儒教・キリスト教の経典類や、哲人の語録といった種類のものが十冊あまりと、日記帳が一冊、ノートが二三冊たててあるきり....
読書遍歴」より 著者:三木清
グの哲学には特別の親しみを感じていた。シュライエルマッヘルの『宗教的講演』や『独語録』は感激をもって読んだ。そこに青春の浪漫的心情の満足を求めようとしたというこ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
版木で一切蔵経はチベットで仏部、祖師部に分れて居る。なおチベットのラマ達が拵えた語録様の版木も沢山あります。その版木の入れてある堂も余程大きなもので、三十間の間....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ように思われる。 で、ここに当夜の模様などを描写するよりは、むしろ「無言録」の語録そのままで見る方が有効におもわれるので、その一端を次に抜抄しておくことにする....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
間、虚堂録を提唱し、また、折中録は一世に行われた良著だともいわれている。そのほか語録三冊、含虚外集等の著述もあり、元禄から宝永の半世を熊本の泰勝寺に位して、寿六....