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「誣告〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

誣告の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
、『松葉屋』に掴まされて、ぱたりと騒動が静まった。 すべての証拠は湮滅された。誣告罪の攻撃が、今度は、反対に村中から、親爺に向って降りかかった。『庄屋』は、門....
竇氏」より 著者:田中貢太郎
と児の死体を舁がせ、廷章を伴れて引きあげて往ったが、廷章の詞は理路整然としていて誣告でもないようであるから、南を呼びだすことにして牒を南の家へだした。南は恐れて....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
てか、何も答えずにいると、ひろ子は更にたたみかけるように質問を発した。 「あの、誣告罪《ぶこくざい》ということについてうけたまわりたいのでございますが……ここに....
十二支考」より 著者:南方熊楠
礼男に据え膳を拒まれた意趣返しに、その手荷物中に銀の什器《じゅうき》を入れ窃盗と誣告《ぶこく》す。その手荷物を検するに果して銀器あり。因って絞殺に処せられ、屍を....
風博士」より 著者:坂口安吾
門にあらゆる悪計を蔵すところの蛸は即ち彼に外ならぬのである。 諸君、余を指して誣告の誹を止め給え、何となれば、真理に誓って彼は禿頭である。尚疑わんとせば諸君よ....
彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
、奴をぶちこんでやると意気込んで家を出かけた父親は、終《つい》には却って相手から誣告《ぶこく》だと云って訴えられた。父はたまらなかったのだ。百円や千円は問題では....
『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
論は芸術一般には適用出来ない、とされている」と云うのである。併し之はとんでもない誣告である、或いは少くとも甚だしい(半故意の)誤解だと私は考える。 文芸の認識....