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「誤写〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

誤写の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
く食いたてまつるとはるかになん聞えしとこそ書きたれとある、弘仁元年に三十七歳とは誤写で確か七、八十歳の高齢で虎に食われたまいしと記憶する、さしも九五《きゅうご》....
十二支考」より 著者:南方熊楠
とは肛門より腹中へ通し入るの義らしく、トウシをトシと略書したるを、かの書にトンと誤写せるにあらずやと、とにかくかようの水蛇と話が、羽州に存するは事実だとあった。....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に岸本由豆流《きしもとゆずる》が件《くだん》の文の「何の葦影に託けて」の何は河の誤写と発明したので、いよいよ意味が明らかになった。全く貫之朝臣が男もすなる日記て....
十二支考」より 著者:南方熊楠
が頼朝の眼前で仕留めた「幾年経るとも知らざる猪がふしくさかく十六付きたるが」とは誤写で、何とも知れがたいが、多分何かの木が生えていたとあったのかと思う。 周密....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
義では、「アキラケクといふは古言にあらず」として、キヨクテリコソと訓み、明は照の誤写だろうとした。なおその他の訓を記せば次のごとくである。スミアカリコソ(京大本....
火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
明してある。これについて伊勢貞丈は、その安斎随筆において、 案ずるに大蔵は火蔵の誤写にして、火蔵は火葬なるべし。令集解の文、「以骨除散也」とあり。死骸を割き開き....
不苦心談」より 著者:森鴎外
更に訂正を加えて添えてあるのである。 正誤表に載せてある誤には、誤植もあれば、誤写もある。原稿は私の書いたのを、筆工に写させた。それが印刷所に廻ったのである。....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
、その中には今はもう歌わないもの、ある老人が僅かに記憶していたもの、意味の不明で誤写だろうかと思うものなどがあって、地上楽園も時としては枯野をあるくような感じが....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
、この『七部集』には異本が多く、テキストのまだ確定しておらぬは勿論、何かというと誤写誤刻の推定のもとに、勝手放題なる各自の解釈を支持せんとする者の多いことは、ま....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ては、一考を要するものがある。 大宝令に宮内省の被管土工司があり、土作瓦※」の誤写で、泥部すなわち「ハセツカヒ」の「トモノミヤツコ」であったに相違ない。 ハ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、佐藤氏所蔵三月付の文書よりも先に散逸したものと思われる。 右の両文書、ともに誤写、読みにくいところもあるが、今彼此を参酌して当時の事情を推測してみると、大要....