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誤報
「誤報〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誤報の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
、総商会で最初に四百万円、あとから二百万円出しとるさ。」 「へええ、それゃ、又、
誤報じゃないですな?」山崎は、又、冷笑するような声を出した。が、鯛でも釣ったよう....
「ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
ば、リベット一本仕上げた人を、あたかもツェペリン全部を一人で一夜に完成したように
誤報する心配だけはなくなるであろう。 新聞の科学記事で往々世界的「大発明」とし....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が途中で殺し、その金を奪うた報いで両家断絶し、今にその趾《あと》あり云々。これを
誤報附会したのでないかと。この竜神氏、当主は余の旧知で、伊達千広(陸奥宗光伯の父....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
い切ることも出来ない。仮に農民運動の初期に於ける赤化防止運動に関する一二の報道が
誤報であったにしても、結果から判断して、そのはにかみ勝ちな
誤報が、結局は当ってい....
「私の覚え書」より 著者:宮本百合子
唾《かたず》をのんで、報道を聞いた。どんな田舎の新聞でも、戒厳令を敷いたことまで
誤報はしまい。そうすれば、どんなに軽く見積っても、昨日の十二時以後東京はその非常....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
伴うものであって、後にトランスノナン街の惨劇を惹起《じゃっき》さしたのは、かかる
誤報のゆえであった。
戸の防備ができた時、アンジョーラは他の者らに言った。
「....
「ニッポン音楽」より 著者:兼常清佐
1 私は多分
誤報だと思います。一九三五年の太陽が赤々と照っている時に、なんぼなんでも、まさか....
「三国志」より 著者:吉川英治
軍が呉へ押襲せてくるとの飛報は、噂だけにとどまった。 嘘でもなかったが、早耳の
誤報だったのである。 この冬を期して、曹操が宿望の呉国討伐を果たそうとしたのは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
容を、いささか改め申したく、お召なくとも、出府の心でおりました」 「では、先のは
誤報か」 「なにぶん騒動直後の早馬、弟義助も、激昂のなかにて、上訴をしたためたも....