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「誤字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

誤字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
めくら草紙」より 著者:太宰治
。ありがとう。マツ子から五枚の原稿用紙を受けとり、一枚に平均、三十箇くらいずつの誤字や仮名ちがいを、腹を立てずに、ていねいに直して行きながら、私は、たった五枚か....
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
全集の全集 世界大皮相全集 現代人真似全集 現代大衆文盲全集 日本愚筆全集誤字誤訳全集 駄法螺宣伝全集 見本立派全集 内容空疎全集 旧版丸抜全集 粗....
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
ているもので、江戸時代の学者は大抵そればかり見ておったのでありますが、それは相当誤字のある本で、近来ずっと古い『万葉集』の写本が大分出て来ましたが、それと比べて....
世相」より 著者:織田作之助
たのか、案外道楽気のある男だと思いながら、読み出した。謄写刷りの読みにくい字で、誤字も多かったが、八十頁余りのその記録をその夜のうちに読み終った。 神田の新銀....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
まるで夢のようです」 と言う言葉から始まっている。彼の筆蹟は中々達者なもので、誤字脱字等は甚だ稀で、書消した跡も殆どないのは、彼の教養の程度が伺われる。 「―....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
、考えていた。 「他人事ではないぞ」 「糞壺」の梯子を下りると、すぐ突き当りに、誤字沢山で、 雑夫、宮口を発見せるものには、バット二つ、手拭一本を、賞与としてく....
読書法」より 著者:戸坂潤
の投稿に触れる機会を非常に多く持った。それらの大部分は、稚拙であり粗雑であった。誤字や、かな遣いの誤りなどを数えるとほとんどきりがなかった。「仕事」を「任事」と....
十二支考」より 著者:南方熊楠
記した、法螺《ほら》抜きの真実譚だ。石橋君の著にはその大黒様の所を抄出したままで誤字も多少あれば、今は本書から引こう。いわく、また西方諸大寺皆食厨の柱側あるいは....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
今七十四歳とあるは、談話もしくは修正の当時における年齢である。 四 意義に害なき誤字は発行を急ぎし故そのままにしたるものも少なくない。 五 附録の句集は松浦為王....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
い達ちゃん達は後まわしですが、本年中には、と書いてある。辞典が大いに役に立つ由。誤字がすくなければそのおかげ、とありました。 達ちゃんは面白い。私宛に書くとき....
小さき花にも」より 著者:豊島与志雄
ていの人は校正の仕事を厭うのだが、私は好きだ。印刷されてる文字を一つ一つ辿って、誤字を直してゆくのは、のんびりしていてよい。文字にはそれぞれ表情があって、怒った....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
鑑などを取り寄せて熟読ガンミしたことがある。東京の競輪雑誌は誤植がひどい。一頁に誤字がいくつあるか見当がつかないくらい多い。一秒の十分の一という微細な数字が資料....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
にあらずや。ただ驚くべきは蕪村の作が千句ことごとく佳句なることなり。想うに蕪村は誤字違法などは顧みざりしも、俳句を練る上においては小心翼々として一字いやしくもせ....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
敬服の外はない。しかしながらこれは柳田君も既に言われた如く、「ただ一つの証なれば誤字等も計り難い」という以外に、実は本来「くゞつし(傀儡師)なるサンカ」と読むの....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
の審議権を守れ』と迫った。ところが『修正した』と答弁があったので『それは削除か、誤字修正か』と手続きを問題にし、また当時の池田蔵相の前日の失言をとらえて食い下が....