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誨淫
「誨淫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誨淫の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
われやすいものだから、男女《なんにょ》の情さえ書いてあれば、どんな書物でも、すぐ
誨淫《かいいん》の書にしてしまう。それで自分たちの道徳心が、作者より高い気でいる....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
られてる今日、欧米首都の外は地理的名称さえ猶だ碌々知られていない今日、自然主義を
誨淫文学と見做し社会主義を売国論と敵視する今日、ロイテル電報よりも三面雑報の重大....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
なかった訣ではないが、教えられて来た研究法が形式倫理以上に出なかった。源氏物語を
誨淫の書と考え、その作者紫式部の死後百年程経て、式部はああ言ういけないそらごとを....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
絵入教訓近道』は題名の如く春水が教訓を標榜した草双紙であるが、然し此場合の教訓は
誨淫の書といわれる人情本を勧善懲悪などというよりも名実相副うものであろう。全篇悉....