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「説経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

説経の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
人で往ってらっしゃい、しかし、方丈へ往ってはいけないのですよ、あすこには、坊主が説経してますから、きっと布施を取られますよ、いいですか、きっと方丈へ往ってはいけ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
かける。下足のお爺さんは、待っていたように援《たす》けおろしてくれる。本堂にはお説経の壇が出来て、赤地錦《あかじにしき》のきれが燦爛《さんらん》としている。広い....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
の儀興行のため、実隆を訪うたこともある。薩摩の者で、三条西家の近隣に小庵を結び、説経をした会下僧の、彼を訪れるもあった。薩摩も同様な大隅からは、禰寝《ねじめ》大....
丹下左膳」より 著者:林不忘
その他、しじみ屋、下駄の歯入れ、灰買い、あんま師、衣紋竹《えもんだけ》売り、説経祭文《せっきょうさいもん》、物真似、たどん作り……そういった人たちが、この竜....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
往っていらっしゃい、しかし、方丈へだけは往ってはいけないですよ、あすこには坊主が説経してますから、きっと布施を執られますよ、宜いですか、きっと方丈へ往ってはいけ....
役者の一生」より 著者:折口信夫
それからいろいろの悪いことをするというようなものは昔からある戯曲上の類型であり、説経|浄瑠璃にもあるもので、これは変えられない。それでそういうものが繰り返されて....
間人考」より 著者:喜田貞吉
詳説する)がその職業によって、御坊と呼ばれ、番太と呼ばれ、茶筅或いは簓と呼ばれ、説経者と呼ばれたのもまた同じ様なもので、由来賤職に従事するものは決して常に同一職....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
島田になった其変りかたとは、同じ見方を以て見るべきものではあるまい。四竹を鳴して説経を唱《うた》っていた娘が、三味線をひいて流行唄《はやりうた》を歌う姉さんにな....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
の繩を手で曳いて、ホオラホウと追わなければならなかった。 謡曲の鳥追舟、または説経節の安寿津志王などは、全くこの苦労を戯曲の主材としたものであった。しかしこう....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
。その職業としたところからいえば、後の鉢叩・鉦打・ヒジリ・陰陽師・博士の徒、簓・説経・祭文・市子・梓巫の輩、あるいは田楽(猿楽)・万歳・春駒・夷舁、大黒舞・傀儡....