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説話
「説話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
説話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
とが、「批評」として刺戟をもっていた時代が過ぎて以来、ようやくただの記述、ただの
説話に傾いてきている文学も、かくてまたその眠れる精神が目を覚《さま》してくるので....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
話/伝説中の外国的分子 ※ カルデア人の創造伝説/その暦と占星術/ユダヤ人の創造
説話、天と地に対する彼らの考え/エジプト人の観念/ヘシオドによるギリシア人の開闢....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
希咄」を「リキイキトツ」と読むのは、元禄十五年出版の、河東散人|鷯巣が藤村庸軒の
説話を筆録したという「茶話指月集」の読み方によったものである。意味は徳川時代から....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
』の名をもって知られて居ります。なにしろ正編続編をあわせて三十四巻、一千十六種の
説話を蒐集してあるという大作ですから、これから申し上げるのは、単にその片鱗に過ぎ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
に浅学の編者、案外の誤訳がないとは限らない。謹んで識者の叱正を俟つ。 一、同一の
説話が諸書に掲出されている例は少なくない。甲に拠るか、乙を探るか、時代の先後によ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
たところに、いかにも中世らしい好みを、読むに先だって窺うことが出来る。スペインの
説話である。鶴見はそう思って、のどかな心持ちになって、何げなく巻を披くと、そのと....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
である。 ただ普通の狂気と異うのは、その人の狂気前に見聞きしていた狐つきなどの
説話が、全く無意識の中に狂気と同時にその人の頭脳の中に一種の強迫観念となって生息....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
長禄に安房の田舎武士が鉄砲を持っていたというと、ちょっと首を傾げさせる。いわんや
説話者が博覧の穿鑿好きたる馬琴であるから、眉に唾をつけながらも考えさせられる。 ....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
「ケット」と「マット」、その語は甚だ簡単で、その語るところまた一つの興味ある民間
説話というに過ぎないが、しかもその含蓄するところすこぶる大なるものがある。我が日....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
薬材であるが故に、冒険者がしばしばこれを取らんとして、自身また木乃伊となると云う
説話なのである。しかるに地理上の知識が進んで、奥州の東にさらに蝦夷が千島の存在が....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
壟の上に居て蜃を採て之を食ふ。其の食ふ所の貝積聚りて岡を為す」とあるのと全く同一
説話で、けだし後世海岸から離れた地に貝塚のあるのを見て、手の長い人が遠方の海から....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
る。そして驚くべきことに、批評された相手は当代第一の歌の大家なのである。こうした
説話が伝わっている所を見ても、和歌は親しむべきものでなく、漢詩などと共に、なかな....
「古事記」より 著者:太安万侶
》の國 ――地下にくらい世界があつて、魔物がいると考えられている。これは異郷
説話の一つである。火の神を斬る部分は鎭火祭の思想により、黄泉の國から逃げてくる部....
「こがらし」より 著者:岩本素白
国の昆陽寺から黄金の交って居る釣鐘を盗み出す群盗の話を読んだ。話は昔の中国の偸盗
説話に繋るような狡智をきわめた手段を用いたもので、それは、黒風吹きすさみ、人々も....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
であろう。また真に熱意の無い人が二、三あるとすると、そうした人にいかにこちらから
説話しても真実に要を得させることはむつかしい。で、先方の心が真に道を求めようとし....