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「読売り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

読売りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
た声を出して、左衛門町の通りを読み読み歩いて来る。びっくりするほどよくとおるその読売りの声は町の空気に響き渡る。半蔵は聞くともなしにそれを聞いて、新しいものと旧....
」より 著者:徳田秋声
んだとさ。」 お雪は芝居の方がすっかり駄目になった青柳が、流行節のような自作の読売りを出版するその費用の融通を、お増に頼みに来たりした。 「あの人駄目よ。あん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《とが》った編笠を被《かぶ》って肩に手拭をかけて、襟に小提灯をつるした三人一組の読売りが通ります。 「エエ、これはこのたび、世にも珍らしき京都は三条小橋縄手《さ....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
又なにかの間違いでも出来て、結局は新聞の雑報種になって、近所隣りへ来て大きい声で読売りでもされた日には、飛んだ恥さらしをしなければなりませんから、家内にも因果を....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
なにかの間違いでも出来て、結局は新聞の雑報|種になって、近所隣りへ来て大きい声で読売りでもされた日には、飛んだ恥さらしをしなければなりませんから、家内にも因果を....
魔像」より 著者:林不忘
せて御用部屋へ走っていた。 八 江戸の辻々に、瓦版《かわらばん》の読売りが飛んだ。 一番首、二番首、三番首……お書役の首が、片ッ端から落ちて行く....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
北条の喜平/子分 佐貫の半助/子分 町方の手先 博徒喜造/甲乙 茶店の爺 番太読売り 人足四人 村の男一、二 刑事/巡査 自由党の壮士三人 百姓甲乙 平松の旦....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
を遂げたのだった。この叶屋の全滅《ぜんめつ》は、数多い罹災のうちでも、瓦本にまで読売りされて江戸中の人びとに知れ渡っていた。 が、この不幸中の幸ともいうべきは....