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「読心術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

読心術の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
と疑うものがあるかも知れんが、このくらいな事は猫にとって何でもない。吾輩はこれで読心術を心得ている。いつ心得たなんて、そんな余計な事は聞かんでもいい。ともかくも....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
くてよいかも知れないくらいなのである。しかし一方に於て、N女史の招霊術は、単なる読心術にすぎないという識者もあるようだから、それなれば、N女史の前に坐った作者の....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
まったのです」 「少女紅子を使ったというのは?」 「それは、帆村君が研究している読心術ですな。丁度、塩原参謀が、その少女と、瀕死の重傷を負っていた弟の素六という....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
心の奥底を知ろうとしました。さて、あのレナウの詩ですが、それを用いて、僕が一種の読心術に成功したのです。と云うのは、心理学上の術語で聯想分析と云って、それを、ラ....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。すくなくとも従来の精神科学が問題にして来た幽霊現象とか、メスメリズム、透視術、読心術なぞとは全く違った純科学的な研究態度をもって、精神科学の進むべき大道を切り....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
先はロンドンですかい」 「ロンドン? あっ、それをどうして御存知ですか。博士は、読心術を心得て居らるるか、それともスパイ学校を卒業せられたかの、どっちかですなあ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
で彼女に対抗しなければならなかった。 『一体誰が、そんなことを言いました。』 『読心術です。私は、ノルマンディの漁村で、不思議な力を有する一人のお婆さんから、読....
追憶の冬夜」より 著者:寺田寅彦
れると加八は一同の顔色を注意深く観察して誰が「狸」であるかを観破するために云わば読心術の練習のようなことをする。「狸」でない子がわざとなんだか落着かないような様....
探偵小説の芸術性」より 著者:中井正一
などで決めてはならない。そして、犯罪は必ず自然主義的な方法で解かれねばならない。読心術、交霊術的直観で解いてはいけない。そこには、ただ一人の探偵――すなわち帰納....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
二時 高飛び。 三時 マラソン競走。 四時 馬術。 五時読心術。 六時 突撃術。 七時 翻身《へんしん》術。 七時半 ....
文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
」 「犯罪はしからず自然主義的な方法で解かれなければならない。石盤書記、神秘台、読心術、交霊術、結晶凝視等々の降神会式魔術で真実を知ろうとするようなことはタブー....
妖怪談」より 著者:井上円了
に注意するのであります。かかる間に、対者の心中を判断するものです。ちょっと西洋に読心術というのがあります。この方法とほぼ同様なものです。 この読心術には、AB....