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読方
「読方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
読方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
、内容は双方共に往ったり来たり大分入り乱れております。のみならず、あるものは見方
読方ではどっちへでも編入のできるものも生ずるはずであります。だから詳《くわ》しい....
「恭三の父」より 著者:加能作次郎
ね。」 「何時愚痴を言うたい? これが愚痴かい。人に手紙を読うでやるのに、あんな
読方が何処の国にあろい?」 「あれで分ってるでないかいね、執拗い!」 「擲きつけ....
「新樹の言葉」より 著者:太宰治
て、たしか三年級の教室の、うしろにひとつ空いていた机に坐らせ、授業を受けさせた。
読方は、できた。なんでもなく、できた。けれども、算術の時間になって、私は泣いた。....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
あ、修行者は修行者だが、まだ全然素人で、どうして御布施を戴くようなものじゃない。
読方だって、何だ、大概、大学朱熹章句で行くんだから、尊い御経を勿体ないが、この山....
「贋紙幣事件」より 著者:甲賀三郎
ての学期試験が間もなく来るので、うんと勉強しなくちゃいけない。臨時試験には算術と
読方は十点だったけれども、英語が七点で、理科と地理が六点だった。だから学年試験は....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
しかった。而してかように先生の助けをする者は、同年輩の者にも数多あったが、多くは
読方を忘れて先生から叱られたり、訂正されたりした。私にはそういった失態はなかった....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
にけずられていた。私は彼の字もみたいと思った。で、ノオトを一冊出した。四角い字で
読方の下しらべがしてあった。私は、一番字のつまっている頁を一枚破って四角くたたむ....
「虎狩」より 著者:中島敦
立てられてしまう。龍山の小学校へ転校してから二三日|経《た》ったある日、その日も
読方の時間に、「児島高徳」のところで、桜の木に書きつけた詩の文句を私が読み始める....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
。 七 枕時計 入学試験の第一日は無事にすんだ。その日は、次郎の得意な
読方や綴方だったので、彼は成績にも十分の自信を得て帰って来た。 第二日目は算術....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
に書き、それに仮名をふった。それによると「トミテル・ミチトシ」というのが、正しい
読方だった。しかし、生徒たちの間では、誰一人としてそんなややこしい
読方をするもの....
「火の扉」より 著者:岸田国士
ばいゝに」 「おじさん、教えてくれる?」 「あゝ、教えてやるとも……。なんだね、
読方かね、算数かね」 モトムは、やつと安心したように、カバンをもつて彼の横へす....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
織的に読書趣味及び図書利用法を教授す。その課程を学年別に概括すれば、 第一学年
読方科において書籍の取扱方、公共図書館案内を授け、 第二学年
読方科において引続....
「母の話」より 著者:岸田国士
込むのには、お互に仲よくし合うことが何よりです。 今日も、ローズ・ブノワさんは
読方で習ったところをちっとも間違えずに諳誦しました。それで、いいお点をいただきま....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
は上の級にいられて、成績はいいがいたずらだといわれていました。今も覚えているのは
読方の時間です。先生が一くぎりずつ読まれますと、二、三十人いる男女の生徒が、一緒....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
致することも、説明を待たずして明である。 それから笄山だが、これは『郡村誌』に
読方が記入してないので、音読するのか訓読するのか判然しないが、普通にはコウガイと....