読書[語句情報] » 読書

「読書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

読書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
美しさを発見した。しかし彼の自然を見る目に多少の鋭さを加えたのはやはり何冊かの愛読書、――就中《なかんずく》元禄の俳諧《はいかい》だった。彼はそれ等を読んだ為に....
伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
匠は平井左門《ひらいさもん》と云う浪人《ろうにん》である。左門は長窪の子供たちに読書や習字を教えながら、請うものには北辰夢想流《ほくしんむそうりゅう》の剣法も教....
一夕話」より 著者:芥川竜之介
へ行って見ると、先生は気の利《き》いた六畳の書斎に、相不変《あいかわらず》悠々と読書をしている。僕はこの通り野蛮人《やばんじん》だから、風流の何たるかは全然知ら....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
、毎日この新築の書斎に閉じこもって、銀行家と云うよりは若隠居にでもふさわしそうな読書|三昧《ざんまい》に耽っていたのです。これは勿論一つには、彼の蒲柳《ほりゅう....
大川の水」より 著者:芥川竜之介
間、自分は山の手の郊外に、雑木林《ぞうきばやし》のかげになっている書斎で、平静な読書|三昧《さんまい》にふけっていたが、それでもなお、月に二、三度は、あの大川の....
死後」より 著者:芥川竜之介
を読んでも、寝つかれないことさえ稀《まれ》ではない。こう言う僕の枕もとにはいつも読書用の電燈だのアダリン錠《じょう》の罎《びん》だのが並んでいる。その晩も僕はふ....
少年」より 著者:芥川竜之介
ポケットに入れてある本を出した。が、鍛冶町《かじちょう》へも来ないうちにとうとう読書だけは断念した。この中でも本を読もうと云うのは奇蹟《きせき》を行うのと同じこ....
私の父と母」より 著者:有島武郎
いるが、若い時にはことに好んで腰折れを詠《よ》んでみずから娯《たのし》んでいた。読書も好きであるが、これはハウスワイフということに制せられて、思うままにやらなか....
星座」より 著者:有島武郎
き》と聖書に関する書物ばかり読んでいた。煙草も吸わず、酒も飲まず、道楽といっては読書のほかには、書生に学資を貢《みつ》ぐぐらいのものだった。その関係から白官舎や....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
つれづれに表を通る山高帽子の三十男、あれなりと取らずんば――と二十三の女にして、読書界に舌を巻かせた、あの、すなわちその、怪しからん……しかも梅雨時、陰惨として....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
きて申上げてみましょうか――時代が時代ゆえ、教育はもう至って簡単なもので、学問は読書、習字、又歌道一と通り、すべて家庭で修めました。武芸は主に薙刀の稽古、母がよ....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
あったのである。 二十二、三歳の頃――明治十三、四年頃――湯島へ移り、図書館で読書している間に、草双紙を読み、『燕石十種』(六十冊)――これは達磨屋吾一が江戸....
歯車」より 著者:芥川竜之介
人を尋ねることにした。彼は或聖書会社の屋根裏にたった一人小使いをしながら、祈祷や読書に精進していた。僕等は火鉢に手をかざしながら、壁にかけた十字架の下にいろいろ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
あり、一八三〇年頃までは中々に苦しかった。 かように、一方では大学にがあって、読書室に来て、科学の雑誌や図書の集めてあるのを読むようになっている。 その頃、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る。漢口の勤務二個年間、心ひそかに研究したことは右の疑問に対してであった。しかし読書力に乏しい私は、殊に適当と思われる軍事学の書籍が無いため、東亜の現状に即する....