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読物
「読物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
読物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「臨終まで」より 著者:梶井久
いと言うまでになりました。そして、時には手紙の三四通も書く事があり、又肩の凝らぬ
読物もして居りました。 耳の敏い事は驚く程で、手紙や号外のはいった音は直ぐ聞き....
「小公女」より 著者:菊池寛
この『小公女』という物語は、『小公子』を書いた米国のバァネット女史が、その『小公子』の姉妹篇として書いたもので、少年少女
読物としては、世界有数のものであります。 『小公子』は、貧乏な少年が、一躍イギリ....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
得だとか地獄を買う田地だとかいうようなものを書いて一しきりは流行ったものである。
読物はこの頃になっては、ずっと新しくなっていて、丁髷の人物にも洋傘やはやり合羽を....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
いているのだ。それに今は、仲間の雑誌が何もないことと思う。したがって同志はよほど
読物に餓えているに違いない。またこんな際に雑誌を出すものの義務は、多少なりとも同....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
さらに他の作に群つて行く状は凄愴とも何とも形容を絶した偉観である。 したがつて
読物のほうは十や二十駄作の連発をやつてもたちまち生命に別条をきたすようなおそれは....
「虎」より 著者:岡本綺堂
先ずこれでおしまいだ。君のことだから、いずれ新聞か雑誌にでも書くのだろうが、春の
読物にはおめでたくないからね。」 「いえ、結構です。ありがとうございました。」 ....
「四月馬鹿」より 著者:織田作之助
んに会うことだった。 雑誌社へきけば判るだろうと思い、文芸春秋社へ行き、オール
読物の編輯をしているSという友人を訪ねると、Sはちょうど電話を掛けているところだ....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
台にぼんやり坐っているのも退屈であるので、大抵は小説や雑誌などを読んでいる。その
読物を貸してくれる客も多かった。貸してくれるばかりでなく、又それを借りて行く客も....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
あり、社会の出来事が少なかったためでもあったが、いずれにしても新聞の劇評が立派な
読物の一つになっていたので、たがいに競争の気味で劇評の筆を執っていたようであった....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
何までが赤いずくめで、枕許には赤い木兎、赤い達磨を初め赤い翫具を列べ、疱瘡ッ子の
読物として紅摺の絵本までが出板された。軽焼の袋もこれに因んで木兎や達磨の紅摺であ....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
れは大正三年頃の大阪朝日の日曜附録に、鷹野弥三郎氏の「山窩の生活」と題する面白い
読物が連載せられたのが、余程影響を与えているものらしい、それ以来地方の新聞などで....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
居らない。ただ第二の府たるシカチェの辺では大分に単純な習字とかあるいは数える事、
読物の類は行われて居りますけれども、その他は寺でない限りはほとんど普通人民の子供....
「新童話論」より 著者:小川未明
の欠陥と不満は、すでに従来のお伽噺や、童話について感じられたことであって、児童の
読物を科学的のものに引戻せという声は、その反動的のあらわれと見なければなりません....
「童話を書く時の心」より 著者:小川未明
いからです。徒らに、特権階級に媚びる文学は、小説といわず、少年少女の教育に役立つ
読物といわず、またこの弊に陥っています。そのことが、いかに、純情、無垢な彼等の明....
「黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
更に校長諸葛信澄自身の著にかかる『小学教師必携』(明治六年十二月刊)においては、
読物・算術・習字・書取・問答などの教授法が述べられ、そこには黒板の使用法も詳しく....