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読者層
「読者層〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
読者層の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
が、調査方針に一つの意見を※んでいいなら、或いは寧ろ希望を述べていいなら、新聞の
読者層をも検べて欲しかったということだ。蓋しここでは、企業形態其の他と並んで、新....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
いいのである。だが、読者は決して、そんな欲求に甘じているのでは無い。きっと広汎な
読者層は、芸術小説にあきたらず、寧ろ熱烈に大衆文芸を求めてやまないことを、事実が....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
加うるに、十月革命のときにはやっと五つか六つであった子供等が、既に青年となって
読者層に参加して来た。 ソヴェトの若い新市民たちは、親、兄、姉のような自覚をも....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
。「罪と罰」やそれにつづく諸作は、その名を彼にあげられるにふさわしく、今日、彼の
読者層をなしている人々にひろくよまれている作品である。(同じ
読者層は必ずといって....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
の四年間日本の民主主義は独特な障害に面してきています。猪木氏の出現は、今日の若い
読者層が過去の社会科学の文献に通じていず、したがって同氏が論拠とされている、ロー....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
うブルジョア市民的な世俗的行動のことであるが、啓蒙は之に反して専ら「公衆」即ち「
読者層」を対手にして、その意味に於て公共的に文書を通じて、学者として振舞うことだ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
―国民・民衆・大衆・又は公衆等々――に向かって報道するが読者に対する関係は、その
読者層の如何と影響力の量質の如何とによって、異って来るのであり、それだけそのさし....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
題であるのだが、少なくともこの文学主義的卑俗性だけでも、わが国の現在のインテリや
読者層に訴えるに充分だということを忘れてはならない。 宗教復興が社会生活の不安....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
り得るよう億劫でない制度が望ましいのだ。 新刊書の追撃をまぬかれる方法として、
読者層は所謂総合評論雑誌を選ぶ。総合評論雑誌が有勢な原因の一つ(他にもっと重大な....
「辞典」より 著者:戸坂潤
別が現われる。ここで問題になるのはもはや単なる輿論や何かではなくて、新聞紙とその
読者層との政治的文化的イデオロギーなのである。現代の新聞現象に関する最後の問題は....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
展開して、読者、特に相当水準の高い学生達に大いに期待を持たれたものだ。(氏は学生
読者層に人望のある点で平野義太郎氏と好一対だという話だ。)河上博士がその説得力に....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
然しながら、これが度重って繰返され、公式的なものになる時、一般大衆のうちの文学的
読者層は、再び文学を要望するようになり、作者の方でも、文学的労働としてのディレン....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
実質的な発達はそれほど目ざましいものではなかった。その理由は、まず第一に、日本の
読者層が、まだ探偵小説を歓迎する程までには発達していないためであり、第二には、が....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
見ても驚異的な比率であろう。 けれどもこのとき著者福沢諭吉は、一年十万の洪水的
読者層からは、完全に無縁な一介の文筆家であった。「無縁な」というのは政治的に無縁....
「作家としての問題」より 著者:小川未明
て、全く職業的に作家は書く以外の自由を有しないのであります。 これは、一面に、
読者層の中心がこれまで知識階級であり、その批判もまた知識階級によってなされたがた....