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課す
「課す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
課すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
少年の同情者は、あまり失望しませんでした。公判となれば裁判長は若杉さんだ、実刑を
課するようなことは決してあるまいと、皆が思っていたからです。 第一回の公判が開....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
間がこの特権を享有する価値のないようなことをした場合にはそれが洪水を起して刑罰を
課する役にも立つものである。このような洪水はこの輪が急に地球上に落下する際に起る....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
者に授爵も奏請すべきである。更に一代の内に儲けた財産に対しては極めて高い相続税を
課する等の方法を講じたならば、成金は自分の儲けた全部を発明奨励に出すことになるだ....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
はある程度以上のテストは概して無効である。 ○経験の浅い女優などに激情的な演技を
課するような場合は、偶然的分子が結果を支配する率が多いからテストの回数を重ねるこ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
の宗匠が出るようになって起こったのである。そうなると茶室には関係なく、ただ花瓶が
課する法則のほかには全く法則がなくなった。新しい考案、新しい方法ができるようにな....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
鼠を取ったのを賞めるように、賞めそやして居ります。国家の刑罰なるものは肉体にさえ
課すれば、その囚人が心の中ではその刑罰を馬鹿にして居ようが欣んで居ようが、措いて....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
匹で通すなら二十匹までは無税、第二十一匹目の一匹には一頭につき一ルーブルの関税を
課する」 「こんな鼠一匹に一ルーブルの課税はひどすぎますよ。そんな大金を今ここに....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
、これも百姓数千人が、日光東照宮法会のため、一村について六両二分ずつの、臨時税を
課するという誅求を怒って、数ヵ月にわたって暴動を起こしたが、この時の蔭の主謀者も....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
事……これらが主なるものであった。この不文律の執行者が彼らの王たる老人で、老人の
課する刑罰をば人猿どもは怯じ怖れた。 人猿達の生活は極端に自由で快活であった。....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
。花のごとく、玉のごとき顔に対して、初恋、忍恋、互思恋などという、安からぬ席題を
課すような場合に、どんな手爾遠波の間違が出来ぬとも限らぬ。人木石にあらず己も男だ....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
から、「|ニッポン製造」の記入ある我が物貨の輸入を拒絶し、或いはこれに対し罰金を
課すとかのこともあったと聞く。かかる次第であってみれば、ここにその制定の急務が叫....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ずこういう訳です。一体田畑があればそれに政府から地租を課さねばならん。その地租を
課するにもどれだけの大きさの田地ということが分らぬ。ところでちょっと前にも説明し....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
、煤煙監視員の設置、煤煙防止の目的をもって、みだりに煤煙を空中に送るものに罰金を
課すること、煤煙税の研究調査等であった。 戸籍係は丁寧かつ親切で十一回以上の訂....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
前の人格をしか認められなかった一階級があった。やはり水呑百姓の徒である。藩から賦
課する課役役銀の如きも、普通の百姓の半額を負担させられたものであった。これすなわ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
に巨額の献資をあえてして、まずその宿神たる奈良坂春日祠造営費を大和全国の夙村に賦
課するに至ったのであったと察せられる、そしてこれに反抗して起ったのが、香畝生君の....