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課業
「課業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
課業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
かも園が……清逸が十二分の自信をもって掴みうべき機会を……今までの無興味な学校の
課業と、暗い淋しい心の苦悶の中に、ただ一つ清浄無垢《せいじょうむく》な光を投げて....
「あの時分」より 著者:国木田独歩
とは確かです。 そう言いますと、あの時分は私も朝早くから起きて寝るまで、学校の
課業のほかに、やたらむしょうに読書したものです。欧州の政治史も読めば、スペンサー....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
まする。はてな、他のものなら珍らしゅうござりませぬ。この児に限って、悪戯をして、
課業中、席から追出されるような事はあるまいが、どうしたものじゃ。……寒いで、まあ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
或る程度以上は治らぬことがわかったので、それに従って休むことにした。 いい散歩
課業がなくなった。これからは体操と歩行とにつとめることにしよう。 ◯タケノコ、き....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
やつがあるものか、わが校の威風を示すのはこのときだ」 一同はすぐ決心した、毎夜
課業がすむとこそこそそのことばかりを語りあった、だが悲しいことには貧乏人の子であ....
「小公女」より 著者:菊池寛
た。皆は何を考えているのかしら? 皆はミンチン先生が好きなのかしら? めいめいの
課業に精を出しているのかしら? みんな私のパパさんみたいなパパさんを持っているの....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
わたしのかくしはいつも小さな木ぎれで、いっぱいになっていた。 しかし、わたしの
課業は学校にはいっている子どものそれのように、規則正しいものではなかった。親方が....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
からヴァルセに来るとちゅう、わたしはマチアに読書と、初歩の楽典を授け始めた。この
課業を今度も続けてした。わたしもむろんいい先生ではなかったし、マチアもあまりいい....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
通である。「勉強の虫」といわれることは名誉である場合が多い。われわれも学生時代に
課業のほか、寄宿舎の消灯後にも蝋燭をともして読書したものである。深い、一生涯を支....
「博物誌」より 著者:岸田国士
そんな鳥は一向|識らぬと言いきってやる。 Hirondelles 彼女らは私に
課業を授けてくれる。 まず、その小刻みな啼き声で、空中に点線を描く。 一本の....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
風にして始められた。神経を痛める細字の書は悉く取りかたづけられて、読書人の日々の
課業として仏典が択ばれた。かれは少年時より仏教については関心を持っていた。その志....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
が、もうそれは私に前のような喜びを与えなかった。三年の一学期は憂鬱に始められた。
課業の勉強は情熱の目標として魅力を失った。私は授業時間に物を考え、文章を書いた。....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
た者にお願いするよりほかに適当な方法があるだろうか。フェリクスがサフィーに教えた
課業のうちには、地理学も省かれてはなかったので、それによってわたしは、地上のさま....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
を小川が流れ、白樺の巨木がその片端に立っていた。眠けを誘う夏の日には、生徒たちの
課業を勉強する声が、校舎から低くぶつぶつ聞えてきたが、蜜蜂のぶんぶんいう音のよう....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
な僧侶としてなすに耻かしからぬ業であるけれども、壮士坊主と言われるだけ奇態な事を
課業として居る奴があります。その
課業は毎日ある山の中へ参って大きな石をぶん投げる....