調印[語句情報] » 調印

「調印〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

調印の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
ッケルの眼鏡をかけた、癇《かん》の強そうな男の前へ行って、 「いよいよ講和条約の調印もすんだようだね。君もこれからは暇になるだろう。」 が、その男は陰鬱な眼を....
人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
お、井東君。いよいよ×国と中国とが露骨な同盟を結ぶことになるらしいぞ。その盟約の調印を長びかせろとの指令が来た。いま鳥渡《ちょっと》×国大使の車を三十一番街に追....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
にて、わが全権重光参謀総長は、連合軍総司令官マッカーサー元帥らの前に進みて、降伏調印を終る。 かくて建国三千年、わが国最初の降伏事態発生す。 ◯この日雨雲低く....
血の文字」より 著者:黒岩涙香
ですか、今し方も判事が来て、同じ事を問うたから何も彼も白状しました、ヘイ其白状に調印まで済せました、此上貴方は何を白状させ度くて来たのですか、夫とも私が泣いて居....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ったかしれない。彦根と水戸。紀州と一橋。幕府内の有司と有司。その結果は神奈川条約調印の是非と、徳川世子の継嗣問題とにからんであらわれて来た。しかもそれらは大きな....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
して出発するばかりに、そのしたくをととのえて、それから半蔵のところへ庄屋としての調印を求めに来た。 五月の七日を迎えるころには、馬籠の会所に集まる宿役人らはさ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
めることに砕心した。草稿の修正を求める。清書する。手を分けて十五人の総代の署名と調印とを求めに回る。いよいよ来たる五月十二日を期して、贄川、藪原、王滝、馬籠の四....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
も勿論|利く。二十万坪の内八万坪、五十三名の地主の内十九名は、売渡承諾の契約書に調印してしまった。踟※する者もあった。余はある人に斯う云うた、不用の地所があるな....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
壮観でした。 私も彼等使節のためには、何かと宮中で面倒をみてやりました。条約の調印が終ると、彼等は私のところへも訪ねて来ました。私が彼等に好意を持っていたこと....
倫敦の一夜」より 著者:岡本綺堂
六月二十八日の午後六時、ハイド・パークの椅子によりながら講和条約調印の号砲を聞いた。号砲は池のほとりで一発又一発とつづけて打ち出されるので、黄い....
光は影を」より 著者:岸田国士
ての特権を認めざること、でいゝわ」 こゝで、双方、円満な諒解に達して、めでたく調印の儀式を行つた。調印は、互の唇の上に鮮明な跡を残したのである。 京野等志は....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ルムフォード伯とベルナードとが世話をやいた。一八〇〇年一月十三日、国王は免許状に調印され、かつ協会の賛助員となられ、ウインチルシー伯が会長となり、教授にはガーネ....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
至るまで仏国品を取寄するの約束を結びながら、その都度小栗には謀らずして直に老中の調印を求めたるに、老中等は事の要不要を問わず、乞わるるまま一々|調印したるにぞ、....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
角日本国民が血を流して取った満鉄を、買い取ろうとした。元老連はそれを承知して、仮調印をした此事である。(幸いに、この事はその直後に帰朝した、小村侯によって、覆え....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
とが重大なる課題となっております。しかるに、対日平和条約に対しては、まだ多くの未調印国家、未批准国家があり、特に一衣帯水のソ連並びに中共との間には戦争の状態が残....