調子に乗る[語句情報] » 調子に乗る

「調子に乗る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

調子に乗るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
として赴任した彼等の豪奢な生活は、大いに地方武士の反感を買った。一時の成功にすぐ調子に乗るのは、苦労に慣れない貴族の通性であろう。彼等はしばしば厳然たる存在であ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
喉をいためて療治中だと云うに、相変らず美しい声である。少しは加減して居る様だが、調子に乗ると吾を忘れて声帯が震うらしい。語り出しは、今少しだ。鳥辺山は矢張好かっ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
主人夫婦とレムだけなのだ。 『レムね。』 『レムにきまってる――あいつ、恐ろしく調子に乗る質の子供だから、黙っておくとこれからも何を仕出すか知れやしない。とにか....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の歌となったものであろう。気楽に一しょになってうたうのには、「かなし妹を」の方が調子に乗るだろうが、切実の度が薄らぐのである。 巻第八 ○....
光は影を」より 著者:岸田国士
ゝさ」 「但し、聞いてる風だけはしてね」 と、多津も、悪戯ッ子のように、すこし調子に乗る。 「ハヽヽヽヽ」 父は、うつろな笑い方をした。実に、なんとも言えぬ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
んの他の饒舌には弱らされたが、これだけは、もう一度、また一度と、きかせて貰った。調子に乗ると、手拍子が張扇子になって、しかも自己流の手ごしらえ。それでもお惣菜の....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
は彼らを勇気づけるために、日ごろの考えをぶったまでであるが、うれしくなるとすぐお調子に乗るのが私の癖らしい。 ともかく私は喜び勇んで大連を後に旅順へ向かったの....
春泥」より 著者:久保田万太郎
「じゃァ何のことをいったんだ?」 「何のことってことはなく、いろ/\。――すこし調子に乗るとすぐ羽目をはずすんですもの、あなたって人は。――それがいけないんです....