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調度品
「調度品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
調度品の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
えて納めることにしていた。他の国の宮廷にもないと思われる華奢を尽くした姫君の他の
調度品よりも、この墨蹟の箱を若い人たちはうかがいたく思った。源氏は絵なども整理し....
「春盲」より 著者:豊島与志雄
粧の顔に長く墨を引いた眉、眼尻でしばしば笑う眼、それから、室の中のこじんまりした
調度品、衣桁にかけてある衣類、ぽかぽか火をおこしてある炬燵……。その炬燵に彼女が....
「非情の愛」より 著者:豊島与志雄
で、その建物全部の所有主となってる波多野洋介の、謂わば私室だった。まだごく簡素な
調度品が備えてあるきりで、どうにか書斎とも応接室ともつかない恰好だけを持っていた....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
時に握るほどの大胆な不正をはたらいているのに、長屋に毛の生えたような家作に住んで
調度品に金目の物もなく、ヤモメ暮しのくせに浮いた話もなく、御近所の目にたつような....
「真珠塔の秘密」より 著者:甲賀三郎
宅で、通されたのは西洋館の広々とした応接室、飾のついた電燈が皎々と、四辺の贅沢な
調度品を照らして居た。部屋の中には何時の間にか呼んだと見えて、下村商会主も高田警....
「変身」より 著者:カフカフランツ
に気をくばった。不必要なものや汚ないがらくたには我慢できなかった。その上、彼らは
調度品の大部分は自分たちのものをもってきていた。そのために多くの品物は不要となっ....
「味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
ある。要するに、識者がひとりとして「美」を知らないためであろう。 もとより料理
調度品に趣味を有し、眼の利くまでに研究を重ねた人の出現しない事実は、ふしぎとは言....