調物[語句情報] » 調物

「調物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

調物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧主人」より 著者:島崎藤村
》ましいほどの御|睦《むつま》じさ。旦那様は朝早く御散歩をなさるか、御二階で御|調物《しらべもの》をなさるかで、朝飯前には小原の牝牛《うし》の乳を召上る。九時に....
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
はんもん》焦慮もせず、例の通り静かに書斎に入って、せんだって中《じゅう》からの取調物を引き続いてやる事にした。 近頃余の調べている事項は遺伝と云う大問題である....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
鳥渡さがすのに骨が折れましょうて」 係の巡査は首を捻った。 「今日は馬鹿に古い調物があるなあ」 隣にいた巡査がニヤ/\しながら云った。 「僕の方は三年前の仮....
田舎教師」より 著者:田山花袋
。清三の胸はなんとなくおどった、教員室にはいると、校長は卓に向かって、何か書類の調物をしていたが、 「さアはいりたまえ」と言って清三のはいって来るのを待って、そ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ホッと一息|吐《つ》きは吐いたが、始て出勤した時は異《おつ》な感じがした。まず取調物を受取って我坐になおり、さて落着て居廻りを視回《みまわ》すと、仔細《しさい》....
古事記」より 著者:太安万侶
たちも堅くお願い申しましたので、天下をお治めなさいました。この時に新羅の國主が御調物《みつぎもの》の船八十一艘を獻りました。その御調の大使は名《な》を金波鎭漢紀....
それから」より 著者:夏目漱石
一 何時の間にか、人が絽《ろ》の羽織を着て歩く様になった。二三日、宅《うち》で調物をして庭先より外《ほか》に眺めなかった代助は、冬帽を被《かぶ》って表へ出てみ....