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「調薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

調薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
笑う唖女」より 著者:夢野久作
当りの薬戸棚の硝子《ガラス》戸を開いて、旧式の黒柿製の秘薬|筥《ばこ》を取出して調薬棚の上に置いた。その中から抓《つま》み出した小型の注射器に蒸溜水を七分目ほど....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
かえった。その面は、明かに不安の色が濃く浮んでいた。 投薬簿は直ぐ見付かった。調薬室へ引返してみると、帆村は前とはすこしも違わぬ位置で、また別の劇薬の目方を測....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
「ははあ……」と、お米の容体を診てしまった。 源内の手前、永居もできず、お米は調薬を渡されると、是非なく帰り支度をして、弦之丞に心を残しながらそこを出ていった....
三国志」より 著者:吉川英治
すでに腹中で絶命している。いま癒さなければ母命も危ういところだろうと、すなわち、調薬して病人に与えると、果たして男胎が下り、夫人は七日を経てもとの体にかえったそ....