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調進
「調進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
調進の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
庭園にある記念の古松等はみだりに伐採しないであろう、衣食住の三は寒暑に応じ適当の
調進を欠くまいしかつ雑費として毎月一円ずつ必ず差し上げるであろうともしてある。こ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
馨さんの父母を訪うことにした。銀座で手土産の浅草海苔を買ったら、生憎「御結納一式
調進仕候」の札が眼につく。昨年の春頼まれもせぬ葛城家の使者としてお馨さんの実家に....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
、頗る頑固な旧弊人で、洋医の薬が大嫌いで毎日持薬に漢方薬を用いていた。この煎薬を
調進するのが緑雨のお父さんの役目で、そのための薬味箪笥が自宅に備えてあった。その....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
。賽銭はすなわち供物代で、もとは神に奉仕するものに銭貨を委托して、適当なる供物を
調進して捧げてもらうの意味である。そしてそれが転じて、地鎮の場合にもただちに銭貨....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 夜の御食にはまた、あたたかな椀の物が加えられ、やがて御寝の具も新たなのが
調進された。 獄はいぜん獄だが、扱いすべて、昨日とはちがって来た。俄な変り方で....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
。彼らは後世に至るまでも相変らず宮廷に近づき、社寺に近づき、天皇お召しの御履物を
調進しても、あえてこれを穢とはなし給わなかったのである。かの「本朝食鑑」に、 矣....