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談ずる
「談ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
談ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
作の許へお嬢さんを嫁られるもんか。 いいえ、私が肯かないわ、とお源をつかまえて
談ずる処へ、熱い湯だった、といくらか気色を直して、がたひし、と帰って来た主税に、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
も切ることが出来ず、堅きこと鉄石の如くであった。彼はまた軍法にも通じていて、兵を
談ずることすこぶるその要を得ていた。 鄭成功は努めて四方の豪傑を招いている際で....
「運命」より 著者:幸田露伴
薙髪して宮を脱し、堕涙して舟に上るの時、いずくんぞ茅店の茶後に深仇の冥土に入るを
談ずるの今日あるを思わんや。あゝ亦奇なりというべし。知らず応文禅師の如何の感を為....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
術家又は鑑賞家の甚だ少からぬを思い、更にこんな平凡普通なものをすら知らずに美術を
談ずる者がヨリ一層少からざるを思うと、恁んなものでも灰となって了ったを亦頗る惜ま....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
か。ええ、おっしゃい。そんな事は、まだその頃ありました、精盛薬館、一二を、掛売で
談ずるだけの、余裕があっていう事です。 このありさまは、ちょっと物議になりまし....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
題を吹込みて、これだけのことをしさえすれば、それだけの望に応ずべしとこういう風に
談ずるが第一手段に候なり、昔語にさること侍りき、ここに一条の蛇ありて、とある武士....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
き手真似をやって居るものは、固より数限りなくある、乍併之れらが到底、真の茶趣味を
談ずるに足らぬは云うまでもない、それで世間一般から、茶の湯というものが、どういう....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
妖怪談を好んで語る人は、一、多少嘘つき、一、反省の足らぬ人、一、他人の中にあって
談ずるに、自己を持す意力の弱い人、一、甚だしく遊戯的気分の多い人、一、話の興味の....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
予が新銭座の宅と先生の塾とは咫尺にして、先生毎日のごとく出入せられ何事も打明け
談ずるうち、毎に幕政の敗頽を嘆じける。間もなく先生は幕府｜外国方翻訳御用出役を命....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
は（何とか）町の、竹谷の姪の娘が嫁に来たうちの、縁者の甥に当るものの母親です。」
談ずるのが、戸外に待っている私たちに強く響いて、ひそかに冷汗になっていた処――「....
「迷信解」より 著者:井上円了
して今、余はシナのではなく日本の狐狸談を述ぶるつもりである。 わが国にて狐狸を
談ずるに、土地によりて不同がある。通常一般には狐にだまされ狐に憑かれると申すけれ....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
に御ユックリ」で撃退されてしまう。 由来我々筆舌の徒ほど始末の悪いものはない。
談ずる処は多くは実務に縁の遠い無用の空想であって、シカモ発言したら※々として尽き....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
島のための好参謀を得たるを満足し、それから以来は度々往来して互に相披瀝して国事を
談ずるを快としたそうだ。 二葉亭の提調生活は当時私に送った次の手紙に髣髴として....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ろそろ酔の廻るに従ってお経の声は変じて管を捲く声となり、管を捲く声が変じて汚穢を
談ずる声となる。その見苦しい事といったら何と評してよいか。始めて見た時分にはほと....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るをもって本職とする僧侶を教育せざるべからず。もし人ありて、わが国の僧侶はともに
談ずるに足らざれば、これを捨てて外国の僧侶をまつべしといわば、これ日本国あるを忘....