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談林
「談林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
談林の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雛妓」より 著者:岡本かの子
摩絣の着物に片手を内懐に入れて、「十四より酒飲み慣れてきょうの月です」と、それが
談林の句であるとまでは知らないらしく、ただこの句の捨げ遣りのような感慨を愛して空....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
、漫画は詩であり歌でありうる、むしろそうあるべきものである。今の漫画は俳諧ならば
談林風のたわけを尽くしている時代に相当する、遠からず漫画の「正風」を興すものがか....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
滑稽、貴族的なものと平民的なものとの不規則に週期的な消長角逐があった。それが貞門
談林を経て芭蕉という一つの大きな淵に合流し融合した観がある。この合流点を通った後....
「芭蕉について」より 著者:宮本百合子
侍をしていた。既にその時代、俳諧は大流行していて若殿自身蝉吟という俳号をもって、
談林派の俳人季吟の弟子であった。宗房もその相手をし早くから俳諧にはふれていたとみ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
せんし、自分の勉強にもなり面白かった。
同時代人としての近松、西鶴、西鶴が同じ
談林派から浮世草子へ行った過程、近松の芸術と西鶴の芸術との間で芭蕉が己の道をどう....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
ると存外改たまった妙に取済ました文句で一向|無味らなかった。が、その末にこの頃は
談林発句とやらが流行するから自分も一つ作って見たといって、「月落烏啼霜満天寒さ哉....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
問題になるのは、俗称「菅の寺」という寺はどこにあったかということで、もしやこれが
談林風に作者の空にこしらえた名であったとすると、この附合の写実味もずっと減るので....