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談話
「談話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
談話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:芥川竜之介
分で鼻を気にしていると云う事を、人に知られるのが嫌だったからである。内供は日常の
談話の中に、鼻と云う語が出て来るのを何よりも惧《おそ》れていた。
内供が鼻を持....
「蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
さ》めた後もわからなかった。
「それがふと思い出して見ると、三四年前にたった一度
談話筆記に来た婦人記者なんだがね。」
「じゃ女の運転手だったの?」
「いや、勿論....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
も暗かった。 さすがは酒井が注意して――早瀬へ贐、にする為だった――道学者との
談話を漏聞かせまいため、先んじて、今夜はそれとなく余所へ出して置いたので。羽織の....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ではない。それは不可能であるばかりでなく、君を涜すと同時に僕自身を涜す事だ。君の
談話や手紙を総合した僕のこれまでの想像は謬っていない事を僕に信ぜしめる。しかし僕....
「親子」より 著者:有島武郎
しなかった。こうなると彼はもう手も足も出なかった。こちらから快活に持ちかけて、冗
談話か何かで先方の気分をやわらがせるというようなタクトは彼には微塵もなかった。親....
「春昼」より 著者:泉鏡花
げる。客人は其処の井戸端に焚きます据風呂に入って、湯をつかいながら、露出しの裸体
談話。 そっちと、こっちで、高声でな。尤も隣近所はござらぬ。かけかまいなしで、....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
の気だったんだって、……お師匠さんは云うんですとさ、――隣家の女房さんの、これは
談話よ。」 まだ卒業前ですから、お取極めは、いずれ学校が済んでからッて事で、の....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
、奴隷を遠ざけて、彼はラザルスと二人ぎりになった。そこで再びこのローマの彫刻家は
談話を始めたのであったが、太陽が沈んで行くにつれて、彼の言葉にも生気を失って来た....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
。ナニ成るべく詳しく有りのままを話せと仰っしゃるか。そんなことを申されると、尚更
談話がし難くなって了います。修行未熟な、若い夫婦の幽界に於ける初めての会合――と....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
楽声、(五)直接書記、(六)卓子、椅子其他物品の浮揚、(七)物品引寄、(八)直接
談話、(九)霊言、等を数えることができる。 かかる霊媒現象が起りつつある間に、....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
当な、そして少し痩せておいでの、髪を束ねてしっとりしていらっしゃる顔を見て、何か
談話をしいしい、ぱっちりと眼をあいてるつもりなのが、いつか、そのまんまで寝てしま....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
見せように到っては、益々悩乱のほどが思い遣られる。 また一面から見れば、門附が
談話の中に、神田辺の店で、江戸紫の夜あけがた、小僧が門を掃いている、納豆の声がし....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
に入れたかも知れません。」 君待て、仏国のわけしりが言ったと聞く。 「再びする
談話を、快く聞く彼の女には、 汝、愛されたるなり。」 筆者は、別の意味だが、....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ビで、そんなにたて込まず、座敷もあいていたけれども、上らないで、男はカラカラと高
談話。 一室だとたちぎぎがしたいなぞと、気を揉んだ女中が居たそうで、茶代が五十....
「活人形」より 著者:泉鏡花
さぞ得三に、憂い愁い目を見るならむ。助くる術は無きことか、と頼母しき人々に、一つ
談話にするなれど、聞くもの誰も信とせず。思い詰めて警察へ訴え出でし事もあれど、狂....