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請地
「請地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
請地の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
あげばし》の処へ来ると、入樋《いりひ》の処へ一杯水が這入って居ります。向うの所は
請地《うけじ》の田甫《たんぼ》でチラリ/\と農家の燈火《あかり》が見えます、真の....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
どんぶりに押込み、腕組をして、女と一緒だからまだ其様に遠くは行くまい、田圃径から
請地の堤伝いに先へ出越せば逢えるだろう、柳島まで行くには及ばねえと点頭きながら、....
「縮図」より 著者:徳田秋声
かない。」 気の早い銀子の父親が、話がきまるとすぐ東京へ飛び出して行き、向島の
請地にまだ壁も乾かない新建ちの棟割を見つけて契約し、その日のうちに荷造りをしてト....
「女給」より 著者:細井和喜蔵
ったが、でも良人の重病をよくしたことが責めてもの償いである。 彼女は、今度向島
請地の笑楽軒というのへ住み込んだ。食卓がたった二個しか据えてない小さな店だのに、....
「花を持てる女」より 著者:堀辰雄
一 私はその日はじめて妻をつれて亡《な》き母の墓まいりに往《い》った。 円通寺というその古い寺のある
請地町《うけじまち》は、向島《むこうじま》の私たちのうちからそう離れてもいないし....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
だから、鮫《さめ》なと海坊主《うみぼうず》なとお好きなものをお釣りなせえ。両国の
請地《うけち》へ見世物に出すなら後見《こうけん》ぐらいはいたします」 「まあ、そ....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
、仕様がないからね。」 「お前、あの時分は柳島へ帰るのだったね。」 「ああ、今は
請地《うけじ》へ越したよ。」 「お腹《なか》がすいてるか。」 「いいえ、まだ宵《....