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「請書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

請書の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
はたいがい戻ったようです。――まあ来て見たら分るでしょう。それでね、下げ渡したら請書《うけしょ》が入るから、印形《いんぎょう》を忘れずに持っておいでなさい。――....
白蛇の死」より 著者:海野十三
切り、屍体遺棄のかどにより、変電所の土岐健助に拘引状を発しようとしていた。その申請書を書き始めた時、パッと室内の電灯が消えた。そして、停電は珍しくも近来に無く一....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
という文面で、文箱に入って参りましたから、当人の悦びは一通りでございません、先ず請書をいたし、是から急に支度にかゝり、小清潔した紋付の着物が無ければなりません、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
回し金として、その利息にて年々各宿の不足を補うように心得よともある。別に、三人は請書を出せと言わるる三通の書付をも公用人から受け取った。それには十一宿あてのお救....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
これも大勢でしょう。福島の本陣へは山村家の人が来ましてね、恭順を誓うという意味の請書を差し出しました。」 「吾家の阿爺なぞも非常に心配していましたよ。この話を聞....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
布令書なるものが、早くもこの谷中へ伝達されるようになった。とりあえず半蔵らはその請書を認め、ついでにこの地方の人民が松本辺の豊饒な地とも異なり深山幽谷の間に居住....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
弁当、提灯持参、草鞋がけの運動がはじまった。村会に向って、墓地排斥の決議を促す申請書を出す。村会に於てはまた、大多数を以て墓地排斥の建議案を通過するぞと意気込む....
石狩川」より 著者:本庄陸男
致したに過ぎない。だが、そんなことは云わないで、彼は事務上のことを注意した。 「請書《うけしょ》は拙者の方でいただきます、待っていましょう」 その足で彼は使丁....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あろうとも聞き届けること罷《まか》り成らぬ、というお達しがあって、村々からそのお請書《うけしょ》を出させて置いての勘定役御出張なのです。そこで老中|派遣《はけん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の筋があろうとも聞き届けることは罷《まか》り成らぬ――村々からあらかじめ、そのお請書を出させて置いての勘定役御出張なのです。そこで老中派遣の勘定役が、両代官を従....
或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
あと二人足りないけれども定員《ていいん》を超《こ》えたことにして県《けん》へは申請書《しんせいしょ》を出したそうだ。ぼくはもう行ってきっとすっかり見て来る、そし....
大岡越前」より 著者:吉川英治
かれる前に――その前提として、一つの希望条件を、必要欠くべからざるものとして、申請書と共に、添えて出した。 その条件というのは。 (この事件は、ただ市井の無頼....