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「請求〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
請求の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
人犯として起訴したりしなり。さるほどに予審終わり、公判開きて、裁判長は検事代理の
請求は是《ぜ》なりとして、渠に死刑を宣告せり。 一生他人たるまじと契りたる村越....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
澄ましているばかりなんだよ。」 舌もやや釣る、唇を蠢かしつつ、 「で、私がその
請求を肯かんけりゃ、汝、どうすッとか言うんじゃのう。」と、太息を吐いたのである。....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。敵機が去ったので、出さねばならぬ段取りとなったが、腹も減って、昼飯を一時間早く
請求、これでようやく力を出して取出すことが出来た。 中川君、昨日広島より帰京し....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
すから、安心していただきます」 「なぜ、わしらを大切に扱ってくれるのかね。あとで
請求書がくるんだろう。こわいね」 「あははは。なかなかきびしいおことばです。そう....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
探し廻った。だが賊からの支払物を発見することが出来なかった。そこで彼は烏啼に対し
請求書を出そうと考えた。彼は大机に向かい、書簡箋の入っている引出しを明けた。と、....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
。 「ははあ、あれは拙者のふきかえ紳士でな、日当千円のものいりじゃ。後で君の方へ
請求書を廻すことにしよう」 「おい猫々先生。どうするつもりか。いつまでわれわれに....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
いたので、その足で、パリ銀行の臨時本店へいってみた。そこで彼は、十万フランの払出
請求書を書いた。すると行員は、気の毒そうな顔をした。また、駄目かと、彼は苦い顔を....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
。いやそれよりも英国士官の模範とすべき君の勇敢さについて、少将閣下は勲章を本国へ
請求なさることだろう。よくやった、フランク分隊長!」 といって、かたい握手を求....
「転機」より 著者:伊藤野枝
まさかにあの新聞の記事があとかたもない嘘とは思えないが、今日を限りに立ち退きを
請求されている人達が、悠々と落ちついて、畑を耕やして麦を播いているというのは、ど....
「端午節」より 著者:井上紅梅
を表示したものである。 凄風冷雨のこの一日が来てから、教員等は政府に未払月給を
請求したので、新華門前の泥々の中で軍隊に打たれ、頭を破り、血だらけになった後で、....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
小栗に申出ずるよう江戸に浅田宗伯という名医ありと聞く、ぜひその診察を乞いたしとの
請求に、此方にては仏公使が浅田の診察を乞うは日本の名誉なりとの考にて、早速これを....
「中支遊記」より 著者:上村松園
わない。男の子がうしろの方でもじもじしている間に、女の子はさっさと一行の案内賃を
請求しているのである。私達は笑いながら銭をつかませてやった。 蘇州の寒山寺、獅....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
ます」という。そのとき、載せたる蓋およびその上に緩く載せたる手、ともにわれわれの
請求に応じて、あるいは左、あるいは右へ回転するなり。例えば、人の年齢をたずぬると....
「西航日録」より 著者:井上円了
評判相伝わり、ダブリンの寓舎およびバンガーの宿所にても、記念に一作をとどめよとの
請求切なれば、やむをえず相かわらずの俗調をつづり、これに英訳を付して留別となせり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
々たれば、石炭欠乏のおそれあり。よって、無線電信にて救助船を派遣することを本社へ
請求したりし由。これをききて、乗客みな不安の色なり。 十八日、晴れ。ただし二、....