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請願
「請願〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
請願の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
俊敏な検事の神経にたちまち触れたものがあったのだ。と云うのが大正十年の白露人保護
請願で、とりわけその中に、――当時|赤露非常委員会の間諜連が企てていた白系巨頭暗....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
三月中旬に、大阪より青木一重、淀君の妹の常高院などが駿府に下り、家康に増封を
請願しているのでも分る。大阪方では、集った諸浪人の扶持のために、ぜひとも増封が欲....
「海底都市」より 著者:海野十三
士は、僕の合法的滞留《ごうほうてきたいりゅう》を政府に対してあらゆる手段によって
請願《せいがん》することを誓ってくれた。 タクマ少年が待っていてくれたので、僕....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
、一様に不気味な思いに駆られて妙に苦り切ってしまった。やがて急を聞いて駈けつけた
請願巡査が、事務員に案内されてやって来ると、坑内係長は不機嫌に唾を吐き散らしなが....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
へ勤めでもしているのか。 松が古葉を黄色い茱萸の花の上へ落している。門の入口に
請願巡査の小屋があってそれから道の両側に欅の並木があり、その先は折れ曲っているの....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
これ……。それに、あれです、いくらあの川ンとこを測量してみて『買い上げ』てくれと
請願しても、村長さんはちっとも、てんではア取りあげてくんなかったし……」 「冗談....
「妖怪学」より 著者:井上円了
地にありては毎夜諸方に相会して、吉凶禍福、細大のこと、みなこのコックリに向かって
請願して、その応答を求む。ある者、自身の妻に色男あるかなきかをたずね、「色男あら....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
昭和九年初頭の第六十五回帝国議会において、頭山満氏ほか数氏の名を以て、国号制定に関する
請願なるものが提出せられた。我が国は大日本帝国なのか、日本国なのか、またこれを口....
「城」より 著者:カフカフランツ
要になるクラムの書類上の仕事をいろいろやっているのでして、村から起こるクラム宛の
請願はみんなこの人がまっさきに受け取るんです」Kがまだほとんどこうしたことに心を....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
こぶる無関心である。そうしながら、頭と顔は床屋に任せ、目は手紙の上にさらし、耳は
請願者の陳情に傾けている」そんなふうで、なにを着たかも知らずに外套をあわただしく....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に仏像を安置せるに異ならず。しかしてその室内には参詣のもの群集し、おのおの一心に
請願祈念するの状あり。来たりてその室に入るもの、みなろうそくを献じて拝礼を行う。....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
る議会主義を無視することになるから、解散して主権者の意志を聞けと二千万人に達する
請願となったのであります。しかるに参議院で単独審議、自然成立となって、批准書の交....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ているのである。すなわちいわゆる特殊部落なるものは、もとは村落都邑に属する少数の
請願警吏の駐在所の延長で、その人口増加の結果として、遂に部落をなすに至ったのが多....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
ざわざそこへ移住しました。それが多数の昔のエタ村の起原で、言わば多数のエタ村は、
請願巡査の世襲的駐在所の延長といってもよいのです。しからばいわゆるエタは落伍者中....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
孫がだんだん殖えて、部落をなすに至ったのですから、田舎の多くの旧エタ村は、言わば
請願巡査の駐在所の延長とみても、しかるべきものなのであります。されば上方のような....