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諍
「諍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
れは大事じゃ。山門の荒法師も手をつかねて観てもいるまい。又しても山門と三井寺の闘
諍《とうじょう》、思えば思えば浅ましさの極みじゃ」 叡山《えいざん》と三井寺の....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
教芸術は、この時に生まれたのであります。 次の五百年、即ち末法最初の五百年は闘
諍時代であります。この時代になると闘争が盛んになって普通の仏教の力はもうなくなっ....
「蠅男」より 著者:海野十三
あろう。 奇妙なる金具のギザギザ溝の痕! そのとき室の入口に、なにか騒がしい
諍いが始まった。 踏台の上にいた検事はヨロヨロとした腰付で入口を見たが、ひと目....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
子も諷刺しておりますが、いたずらに私どもは、自力だ、他力だ、などという「宗論」の
諍いに、貴重な時間を浪費せずして、どこまでも自分に縁のある教えによって、その教え....
「霜凍る宵」より 著者:近松秋江
のであったが、先だって中からまたたびたび私が出かけていって、母親と大きな声でいい
諍ったりするのを見かねて、もう七十余りにもなる主人の母親というのが双方の仲に入っ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
呆れ、衆徒は驚いて、こは何事と増賀を引退らせようとしたが、増賀は声を※りあい的|
諍議を仕出して終って、折角の法会を滅茶滅茶にして帰った。随分厄介といえば厄介な僧....
「小公女」より 著者:菊池寛
げたいような気持になりました。他人が悩んでいたり、不幸であったりすると、すぐその
諍いの中に飛びこんで行きたくなる性癖のセエラでした。 「もしセエラが男の子で、二....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
区画として、正法千年、像法千年を経て第五の末法の五百年に、「我が法の中に於て、闘
諍言訟して白法隠没せん(大集経)」時ひとり大白法たる法華経を留めて「閻浮提に広宣....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
を砕いて粉となし、これを山中に散ずべく命じ給うた。これに対して中納言藤原吉野は諫
諍を試みたが、その説容れられず、いよいよ御葬式に際しては、遺詔の如く荼毘に附し奉....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
強盗は山賊・海賊の比にあらず。山賊・海賊は他領押両(領)の大賊党に比せず。又位を
諍ひ国を奪ふの大盗よりも軽し。然らば末代は皆賊世なり。たゞ我一人のみにあらざるな....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
言いません。 「……ちょうど姉が十七の年だったんですがね。僕は姉が父とそんな深い
諍いをしたということも知りませんでしたが、ある朝僕が起きて見たら、家の中がいつも....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
っしゃったそうですけれど……。 家へ入ろうとしたら、ふだん仲のいい姉妹が声高に
諍いをしていられましたから、福次郎さんも躊躇して、しばらくそこに、立っていたのだ....
「春心」より 著者:田中貢太郎
、これ」 そこには社務所の前で箒を執っていた老人が来ていた。老人は三人を叱って
諍闘をとり鎮めようとしたが鎮まらなかった。黒い渦巻を作って縺れあった三人の口から....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
ます。あの人も私を憎めなかったんでしょう。二人は真実に愛し合っている癖に、始終|
諍いばかりしていました。が、さてあの人はもうこの世にいないと思うと、この先どうし....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に赴任する前、国柱会の信行員となったのであった。殊に日蓮聖人の「前代未聞の大|闘
諍一|閻浮提に起るべし」は私の軍事研究に不動の目標を与えたのである。 戦闘法が....