諒察[語句情報] »
諒察
「諒察〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諒察の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ゃ》風流の極度と平生よりひそかに食指《しょくし》を動かし居候《おりそろ》次第|御
諒察《ごりょうさつ》可被下候《くださるべくそろ》。……」
何が御
諒察だ、馬鹿....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
される事になりましたが、詳細な点はまだ、発表を停められておりますから悪しからず御
諒察を願います。 但し、ここに一つの不思議な事と申しまするのは、その愛国団の一....
「白藤」より 著者:宮本百合子
ってみれば、孝子夫人の苦衷は十分思いやられた。御良人の語られない不如意の大さも、
諒察された。けれども、私たち女が、或るひとの妻として生きることと、そして、或る人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
き道を左に枉《ま》げ候事、好会また期し難き興もこれあり候次第、悪《あ》しからず御
諒察下され度候。 松島の月も心にかかり候へども、この辺まで来ては白河の関、安達ヶ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いいのですが、この男にはそれができない。
その素直になりきれない事情にも、また
諒察《りょうさつ》すべきものがあるにはある。いったい、この男は、自分が世間から諒....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《ろうじょう》していなければならぬというのは、何か事情があるのだろう。その事情を
諒察してやるとすれば、彼の申し出どおり、その間の糧食を運んでやることが唯一の道だ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
代に総括しての論である。したがって両者の間に多少の差異の生ずることは、一に読者の
諒察を願いたい。 鎌倉幕府の開設は、たんに政柄の把握者を替えたのみではない。政....
「書簡(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
御懇ろな御手紙に対する御返事に代えることと致したいと思います。どうか悪しからず御
諒察を願います。(昭和八年一月『アララギ』)....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ない箇所もあります。しかし根本の考えにおいては何も変っておりません。併せて読者の
諒察せられんことを願います。 昭和二十七年十月 著者識 私は明治三年の生....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
。せっぱつまったその末、失礼もかえりみず突然、推参いたしたような次第、なにとぞ御
諒察」 といって、息をつき、 「万一こちらが後手《ごて》になりますれば、源次郎....