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諒承
「諒承〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諒承の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
て、沼田に対する換地は、徳川から真田に与えさせることにした。 江雪斎も、それを
諒承して帰った。所が、沼田の城代となった猪俣範直と云う武士が、我無しゃらで、条約....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
何等カノ命令アルマデハ本件ニ関シ総指揮官部へ報告ニ及バズ』と但書を書くから、予め
諒承ありたい」 3 ゴンゴラ総指揮官は、遂に白紙命令書百枚を金博士に....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
したが、行員は、 「誰方にも、只今、一日五千フラン限りとなっていますので、事情御
諒承ねがいます」 といった。彼は、それならばというので、請求書を五千フランに書....
「沈没男」より 著者:海野十三
いますが、生々しい報告を生々しいところで失い、甚だ残念ですが仕方がありません。御
諒承を乞う。尚、海野ニセ武官の冥福を、読者諸君と共に祈り上げる次第であります) ....
「火薬船」より 著者:海野十三
。 信号旗は、三度ヤードのうえに、するするとあがった。 「貴船の申入れを大たい
諒承した。くわしい返事は、水夫竹見を通じて申入れるから、しばらくまたれよ」 事....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いてもあなた様にお知らせを致します」 兵馬の囁《ささや》きを、芸妓の福松は委細
諒承してしまっての返事がこれです。 「では、頼みます」 「まあ、よろしうございま....
「平野義太郎宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
たので、専断ながらわれわれ三人で一応右のように決定致しましたから何卒悪しからず御
諒承下さると共に御意見御もらし願います。まずはとりあえず御通知|旁々《かたがた》....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ます。けれどもそれを補うというよりそれに十分代る他のものがあったわけですから、御
諒承下さることと存じます(いやに丁寧になったこと!)。尤も、そのことのうちにある....
「魔都」より 著者:久生十蘭
たが、これは又聞きであって、もとより作者の実験による事ではない。この辺はとくと御
諒承願う事として、安亀が盃を返されたのは、多分この辺の事情によるのだろうと察しら....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
、あたしはK・Uであるわけはないでしょう? そんな暇はなかったから」 「その点は
諒承したが、さっぱりしないところがある。ここへ来る前日、君は家財道具を伊那へ送っ....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
身御供に上らされたわけである。あえて翁を相手に戦うのでないことだけは翁においても
諒承されたい。 住友さんについてはどんな望みをもって製陶に臨まれたか、私はよく....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
は適当に私が変化しておくことにする。その辺に無理が起るといけぬから、あらかじめ御
諒承を願っておこう。 一 「私がそこへいったのは、ちょうど医学部の三....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
書だった。要するに、ほんのすこしばかり上手な処理を加えれば、告発書が世界の賢愚に
諒承されるように、被告どもの行為と性格を陰惨化することができる。偶然にもしかし、....
「無月物語」より 著者:久生十蘭
功利的な打算から出たことで、女体にはたいした興味がなく、朝霞のほうも当然のことと
諒承して、毎夜のように対ノ屋で演じられる猥《ろう》がわしい馬鹿さわぎを眺めても怨....