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論より証拠
「論より証拠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論より証拠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
云った。
「僕の鶯鶯《おうおう》? そんなものがあるものか。」
「嘘をつき給え。
論より証拠はその指環じゃないか。」
なるほど趙生《ちょうせい》が指さした几《つ....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
忠通も力なげに再び溜息をついた。 「神ほとけに奇特がないと仰せられまするか」 「
論より証拠じゃ。いかに祈ってもひと粒の雨さえ落ちぬわ」 「それは神ほとけに奇特が....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とをした。その頼みを白状しろ」 利助はうつむいたままで、やはり黙っていた。 「
論より証拠、自分にうしろ暗いことがないのなら、なぜそんなところに隠れて立ち聴きを....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
助に訊いてみなけりゃあ判りますめえ。だが、親分。どうしても人違いでしょうか」 「
論より証拠、そのお糸という女は無事に若狭屋に勤めていると云うじゃあねえか」 「そ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が、いかさまをすると云われては商売にかかわるというので、木戸番も承知しなかった。
論より証拠、まずその実地を見とどけることになって、長助と木戸番は小屋の奥へはいる....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の頃の人間はみんな正直ですから、そんな噂を聞くと竦毛をふるって怖がります。しかも
論より証拠、その婆さんに出逢って煩いついた者が幾人もあるんだから仕方がありません....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
― ――まったくでございます、と皆まで承わらないで、私が申したのでございます。
論より証拠、申して、よいか、悪いか存じませんが、現に私が一度見ましたのでございま....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
人|賢者もみな言い伝えているのに、貴公ひとりが無いと言い張ることが出来るものか。
論より証拠、わたしが即ち鬼である」 彼はたちまち異形の者に変じて消え失せたので....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
そうに思われる。」 云いかけて、今宮さんは急に床の間の方へ眼をつけました。 「
論より証拠だ。あれ、みろ。」 勇作の眼にはなんにも見えないので、不思議そうに主....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て言った。 「わたしはどの人も強いとは思わない。そんなことは誰にでも出来るのだ。
論より証拠で、わたしは日が暮れてから閭山の廟へ行って、廟のなかを一周してみせる」....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
うのです。余り奇怪な話で、われわれには殆んど信じられないことですが、何をいうにも
論より証拠で、そこに一匹の狐の死体が横たわっているのであるから仕方がない。どう考....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
がかりから考えると、かれらはおそらく鐘の有無について言い争ったであろう。そうして
論より証拠ということになって、二人が同時に淵の底へ沈んだのかも知れない――と、こ....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
うのです。余り奇怪な話で、われわれには殆んど信じられないことですが、何をいうにも
論より証拠で、そこに一匹の狐の死体が横たわっているのであるから仕方がない。どう考....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
東京で学問したって、そりゃア駄目でがすよ。現在、※が出て来るんだから仕方がねえ。
論より証拠だ。」 若主人の名は市郎、この駅では第一の旧家と呼ばるる角川家の一人....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
深い感銘をおぼえたのであります。今後多くの日本国民とりわけ農民諸君が中国にきて、
論より証拠のこの実情を目のあたりみられるようにしたいと考えております。(拍手) ....