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論及
「論及〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論及の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
礼。『道化の華《はな》』早速一読|甚《はなは》だおもしろく存じ候《そうろう》。無
論及第点をつけ申し候。『なにひとつ真実を言わぬ。けれども、しばらく聞いているうち....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
彼の興味を引いた。その外にも生理学方面における定量的物理化学の応用、血清療法の理
論及び実験的研究などもある。思うに彼は学界における一つの彗星のようなものであった....
「蠅」より 著者:海野十三
いう証明にはならない。それは蠅があの黒い函の中から逃げだせるという可能性について
論及したに過ぎない。あの蠅を捕獲して、六本の脚と一個の口吻とに異物が附着している....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
白い煙を眺めながら、再び座についた。
「ところで久我さん、過去の三事件にはこの際
論及しないにしてもです。いったいどうしてこの室が、かような寓意的なもので充ちてい....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
社交上に向かって改革を主張したり。しかれども社交的改革の必要よりして自然政治上に
論及するは免るべからず。有名なるその著書『西洋事情』のごときは間接に新政論を惹起....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
いであろう。ただその一箇条として各種の生物に特有な性状の親から子へ遺伝する事実に
論及し、そして心もまた「定まれる種子」を有する事を仮定しなければこの現象は説明し....
「丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
そういう著書があれば読んでみたいものである、ついでに「おとなのおもちゃ」にまでも
論及したのであればなおさらおもしろく有益であろう。 六階で以前のままなものは花....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
年マンチェスターでの講演では飛行機の原理を論じ、ヘリコプテルや垂直スクリューにも
論及した。それで航空研究顧問委員会が組織されたときに彼が委員長になったのも偶然で....
「省察」より 著者:デカルトルネ
う、と私は敢えて期待するのである。そしてかるがゆえに、私は読者に、右のすべての駁
論及びこれに対する弁明を通読する労力をとられない以前に、この省察について判断を下....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
線を生産方程式に結び付けるであろう。 一五六 なおこの章を了えるに当って、先に
論及した一点について、興味ある註釈を加えておかねばならぬ。すなわち市場に商品が大....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
ある。総理大臣は拍手に迎えられ、隻脚をひいて壇上に立ち、日本の現状と世界の大勢に
論及し、最後に、 『わが輩の友人頼母木、三木両君に一票を投ずるを希望してやまない....
「新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
ていろいろ考えがあり、私としてもまた多少の考えを持っているが、ここではその問題に
論及せんとするのではない。現在全国の官私立大学において法学教育の名において教えら....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
二十一巻第四号(大正二年四月発行)に掲げたる「坂上田村麻呂は夷人なりとの説」中に
論及せる、近衛員外中将兼播磨守陸奥大国造正四位上道嶋宿禰嶋足のごときは、その著し....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
明かにしたのであった。 かくてさらに頼朝が征夷大将軍に任ぜらるるに至った道筋に
論及し、この補任はもともと彼の多年の希望であり、朝廷においても久しい間の懸案であ....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
出る鬼」という文中に説いておいた事があり、また五巻二号(一四頁以下)にもいささか
論及しておいたから、今くどくどしくそれを繰り返しは致さぬが、つまりは里から遠く離....