論定[語句情報] » 論定

「論定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

論定の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
白石が官儒として立ったのも、たんなる表面観察では誤りに陥《おちい》りやすいことを論定したかった。この事業は清逸にとってはたんなる遊戯ではなかった。彼はこの論文に....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
こう》をむいてうんさえ発せざる以上は、その曲《きょく》は夫にあって、妻にあらずと論定したる細君は、遅くなっても知りませんよと云う姿勢で箒《ほうき》とはたきを担《....
近時政論考」より 著者:陸羯南
論派は互いにいかなる点をもって相分かるるや。吾輩はまた前期の沿革に連繋してこれを論定せんのみ、何となれば何事も断然滅するものなくまた突然生ずるものなければなり。....
小説総論」より 著者:二葉亭四迷
《あ》に呼で真の小説となすにたらんや。さはいえ摸写々々とばかりにて如何なるものと論定《ろんじさだ》めておかざれば、此方にも胡乱《うろん》の所あるというもの。よっ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
には本末または共源の関係があることを認めているようである。 この二法典の関係を論定するは、一般の法学の知識の外、特にセミチック語、旧約全書の歴史などに通ぜねば....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
だといってある。緑汀とは多紀※録惟れ勤め、各部|頓に成るといってあるのを見れば、論定に継ぐに編述を以てしたのも、また当時の事であったと見える。 わたくしはこの....
十二支考」より 著者:南方熊楠
属とされたが、追々研究して蝙蝠に縁近いとか、ムグラモチなどと等しく食虫獣だとか議論定まらず。特にコルゴのために皮膜獣なる一類を建てた学者もある。惟うに右述ぶごと....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
準備になり得たろうと思われるような事項が見いだされていない。しかしこの一事だけで論定することはできない。 今説いたのは和算上の知識についてのことであるが、筆算....
妖怪学」より 著者:井上円了
なきは明らかなり。果たしてしからば、余輩は宇宙間唯一の必然の天則のみ存せることを論定せざるべからず。これ、妖怪研究の起こるゆえんにして、かつ、学理にもとづきてそ....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
ずるをもって、必ずしも意力を用いてこれを想起するにあらず、また推理によりてこれを論定するにあらず、ただ自然の勢い、知らず識らずその想を現ずるなり。例えば、われわ....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
に誤った結論に陥ったものなのである。しかもこの法隆寺の年代論が、それを前提として論定せられたものである以上、これまた到底問題とすべきものでは無いのである。 余....
孔子」より 著者:和辻哲郎
て漢石経の本文が魏の何晏の「集解」序にいうところの「魯論」のテキストであることを論定されたものである。また氏はこの本文を唐の石経や我が国に伝来した「古本論語」と....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ヤソ教なり、ゆえに、わが国ヤソ教を用うるにあらざれば、開明国となることあたわずと論定するがごときは、いわゆる尋常一様、皮相外面の視察なり。もしこれに反し、かの国....