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論弁
「論弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
あった。何らの感激をも含まない詠歎があった。そうしてまた、何らの理路をたどらない
論弁があった。彼が数日を費やして書き上げた何回分かの原稿は、今の彼の眼から見ると....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
es Himmels)中で、他の遊星にいる理性を備えた存在の属性に関して長々しい
論弁を費やしているのもまた当時一般の傾向を示すものとして注意するに足りるのである....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
参して、支那律に倣《なら》って一の罪に対して一定不動の刑を定むるの不当なる所以を
論弁し、量刑に軽重長短の範囲を設くべき旨を主張せられたという事である。伯のこの議....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
から、一巻を割いて贈りはしなかっただろう。凡そこれらの事は、前人が皆かつてこれを
論弁している。 既にして岡本氏の家衰えて、畑成文に託してこの巻を沽ろうとした。....
「堺事件」より 著者:森鴎外
。十一人の死は、我々も日夜心苦しく存ずる所である。その苦痛に準ずると云われては、
論弁すべき詞がない。一同お請いたすと云った。 九人のものは流人として先例のない....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
観念をば、実践的模写説と呼んでもいいと思う。実践的模写の歴史上に於ける実例は、勿
論弁証法的唯物論の真理観念に外ならない。 実践的模写説は、他の殆んど凡ての真理....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
。 学問はただ読書の一科にあらずとのことは、すでに人の知るところなれば今これを
論弁するに及ばず。学問の要は活用にあるのみ。活用なき学問は無学に等し。在昔《ざい....
「それから」より 著者:夏目漱石
候補者自身に就ては、代助も格別の苦情は持っていなかった。だから父の云う事の当否は
論弁の限にあらずとして、貰えば貰っても構わなかった。代助はこの二三年来、凡ての物....