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「論戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

論戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
しい美の姿を現したことも事実だった。如何に午前三時の蝋燭《ろうそく》の炎は彼等の論戦を照らしていたか、如何に又武者小路実篤の作品は彼等の論戦を支配していたか、―....
鯉魚」より 著者:岡本かの子
も不思議な変化が行われて来ました。はじめ昭青年は、問答に当って禅の古つわものとの論戦に、あれこれ言ったのではかえって言いまくられるであろうから、勝負は時の運に任....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
いろいろからんでいるので、彼は肚《はら》の中では苛《いら》いらしながらも、正面の論戦ではどうも思うように闘うことが出来ない。かたがた殿上の形勢は相手方の勝利にか....
ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
合った。 傍観者も議論が口で行われる以上、止める気はなかった。で、二時間近くも論戦は続いた。もう二人ともいうことは何も残っていなかった。 と、平常に似合わず....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
トル以上の飛び道具を全部なくしたならば、選挙のときには恐らく政党は演壇に立って言論戦なんかやりません。言論では勝負が遅い。必ず腕力を用いることになります。しかし....
近時政論考」より 著者:陸羯南
、他の守旧論派と連合してもって帝政党を作り、自由・改進二派と正反対の位地に立ちて論戦を開くに至れり。この三派は実にわが国政党の嚆矢なりといえども、吾輩はやはり論....
お奈良さま」より 著者:坂口安吾
フゼイがあるので堪りかねてしまった。隠居の葬式を境にして夫婦不仲になり、はげしい論戦が交されるにいたり、娘たちもソメ子について、唐七の旗色はわるかった。ために葬....
釣り師の心境」より 著者:坂口安吾
、私が途中にガランドウをわずらわして一升運んでもらった。この一升がきてから後は、論戦の渦まき起り、とうとう三好達治が、バカア、お前なんかに詩が分るかア、と云って....
貞操問答」より 著者:菊池寛
しても、かほどまでに悪辣な夫人に対しては、教養も外聞もかなぐり捨てて、滅茶苦茶な論戦を開くか、でなかったら、夫人の面前で前川との関係を、きれいに清算して(お騒が....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
とか、自由意志とか、ベルグソンとか、むずかしい事ばかりに限りしを記憶す。僕はこの論戦より僕の論法を発明したり。聞説す、かのガリヴァアの著者は未だ論理学には熟せざ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
理のようなものを仮設して、そこから一クリーニング氏の場合の結論をだすというのは、論戦の要領を心得た人間のやることではないね。彼の仮設した公理に攻撃をくらい、こう....
人工心臓」より 著者:小酒井不木
主張するのが所謂|生気説であります。この機械説と生気説とは、大昔から、学者の間の論戦の種となり、あるときは機械説が勝ち、あるときは生気説が勝ち、一勝一敗、現にな....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
とか肉が良いとか悪いとか、その他食物の調理の仕方が旨いとかまずいとかいって大いに論戦して果てしがつかんというような事もある。で、どっちが勝ったとか負けたとかいっ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
的かも知れないからである。 今川了俊が為尹をたすけて冷泉流|乃至京極流のために論戦これつとめた熱意の泉は、当時の公卿の中からは湧き出なかったものと私は推測して....
魯迅さん」より 著者:内山完造
迅さんに引きずられた一つは、先生の真正直な人柄でしたネー。たしか創造社の人々との論戦の時であったと思いますが、 「プロレタリヤ文学を書けといわれても僕は労働した....