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「論旨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

論旨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
片信」より 著者:有島武郎
なる。 次に堺氏が「ルソーとレーニン」および「労働者と知識階級」と題した二節の論旨を読むと、正直のところ、僕は自分の申し分が奇矯《ききょう》に過ぎていたのを感....
海底大陸」より 著者:海野十三
り立たぬ」 クイ老教授はベント博士の弱点をついた。 「では、クイ教授。あなたの論旨は、どういうのですかな」 とシムトン会長が逆に質問した。 「わしの説は、か....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ォフの胸飾では、テュードル薔薇に六弁の形となって現われているのだ」 「だが、君の論旨はすこぶる曖昧だな」と検事は不承げな顔で異議を唱えた。「なるほど、珍しい昆虫....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
して中興政治の禍根を指摘させて居る所など、『太平記』著者の史眼は烱々として、其の論旨は肯綮に当って居ると思う。 思うに尊氏はその所謂棟梁である。門閥に於ては源....
近時政論考」より 著者:陸羯南
を惹起したるや明らかなり。吾輩はこの学者の政論を吟味するに際し、まずその社交上の論旨をここに想起し、氏が当時わが国において新論派中もっとも急激なる論者たることを....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
潔を失うことはたやすく、そして一度失った純潔は永久に還らざるがゆえに、たとい私の論旨が誤っているにしてもそのもたらす禍は私のこの一文が防ぎ得るかもしれない禍より....
海底都市」より 著者:海野十三
れなりし人類よ……」 カビ博士は、日頃のとつ弁《べん》とはうってかわって雄弁に論旨《ろんし》をすすめていた。しかし僕は白状するが、博士の熱弁を聞くのは、もうそ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
にいった。三津子は兄の友人である帆村の発言に気をよくしたのもほんの一瞬のことで、論旨を聞けば気をよくするどころではなかった。それで彼女は涙を出した。 「いや、警....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
パアセント、冷笑ないし否なりとするものが八十五パアセントです。後者について、その論旨を要約すれば、“リーマンとその後援者は気が変になったのだ。彼らは自ら宇宙塵と....
白銅貨の効用」より 著者:海野十三
十銭白銅貨なんて、そんなツマンナイ物品ではないのである。 以下その効用について論旨を拡げたい。 分銅としての効用 十銭白銅貨は物体であるが故に重量をもつ。....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
っつけられたように、へまな民衆芸術論の説きかたをしたのである。 エレン・ケイの論旨は、要するに、スエデンの青年社会民主党に対して、 「ひまな時間を増やす事の為....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
ば、この間、僕は思いきってあいつに、「君の云うそのあんなあなな返答をする。しかも論旨は支離滅裂なのさ。もうまるで意味が分らないんだ。…… 小野 しかし、それだけ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
日日新聞』の主張であった。それに対して、改作者側の弁明も出たようであったが、その論旨はよく記憶していない。いずれにしても、“おん手”の方が勝を占めたらしく、今日....
四十年前」より 著者:内田魯庵
日本の文化を根本的に革新するには先ず人種を改造するが先決問題であるというが博士の論旨で、人種改良の速成法として欧米人との雑婚を盛んに高調した。K博士の卓説の御利....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
する事が出来なかったのであった。したがって余輩のさきに発表したところの不完全なる論旨は、今もなおほぼ無疵の儘に保存せられているのである。しかも文献的資料の扱いに....