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論決
「論決〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論決の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
善いとか悪いとか云うことは出来ないだろう。生活認識の欠乏、生活意識の軽躁さは、無
論決して好いことではないだろうが、併しそのおかげで青年が自分の人間の内に眠ってい....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ずしも進歩的な社会科学の本筋を辿っているとは云えないかも知れないが、併しそれは無
論決して反動的な意図からなどではないのである。寧ろあくまで実地的な基本的研究に精....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
出来ようが、ではそこでは学生の知能技術はもはや社会的に何物をも意味しないのか。無
論決してそうではない。現代学生層とそれの近い範囲の将来に於ける惰性形態としての学....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
識の問題を解くための別な装置を見出すことに外ならなかった。 だが意識の問題は無
論決してデカルトなどから始まったのではない。ヘブライ思想とギリシア思想との結合者....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
その現象には限りがない。
こうしたものを一つ一つ部分々々に批判して行くことは無
論決して不可能ではない。一々現実界の状態や運動に引きあててそのナンセンスを実証し....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ったような様々の点で、社会科学や其の他之に近い諸科学と異っているということは、無
論決して無意味な事実ではない。吾々はこの事実を見逃すことなく、正しく分析しなけれ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
たされているのである。吾々がいう本質的空間とはこうした諸「哲学的」空間概念とは無
論決して一致しないのである。
時間になると事態はもっと悪化する。ここでは哲学は....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
ないのだ。一切の認識はこの意味では「科学的」でなければならないのである。文学は勿
論決して科学ではない、にも拘らず文学的認識は科学的でなければならぬ。 科学的精....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
でないのである。 (ここで哲学の仕事が批判=批評=評論にあると云ったことは、無
論決して例の批判主義の主張を指しているのではない。又批判は実証≪ポジティブ≫に対....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
思想界の支配的な表面現象となるだろう。だがこんな傾向が文学に現われて来たのは、勿
論決して偶然でもなければ突然なのでもない。文学自身の内部側からいうと、少なくとも....
「辞典」より 著者:戸坂潤
。のみならずこれは与えられた既成の知識を根柢的に組織立てる筈のものであるから、無
論決して任意的なものではなくて、何人もその段階に於ては認めねばならぬ筈の客観性を....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
れている研究なのである。処が陸海軍になると研究費は桁はずれて豊富であるらしい。無
論決して夫で充分だとは云えないにしても大学や他の研究所に較べたら研究は極めて自由....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
の溌剌たる興味の対象になっている点を、私は注目したい。近代日本の科学論の歴史は勿
論決して新しくはない。特に社会科学乃至歴史科学に就いての科学論的反省は、叙述その....
「省察」より 著者:デカルトルネ
解し、そしてそこから私の明晰にかつ判明に知覚するすべてのものは必然的に真であると
論決したゆえに、――たとい私がどのようなわけでこのことは真であると判断したかの根....
「決闘」より 著者:神西清
なんの共通したものもないです。君がたは大学を出られた教養ある方がたです。そして勿
論決闘というものに、ただただ時代遅れの空虚な形式云々というわけのものを、御自分で....