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論理的
「論理的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論理的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片恋」より 著者:芥川竜之介
《おか》しい。もっともこれは余計な話だがね。――その承知しない云い草が、また大に
論理的《ロジカル》なんだ。「志村さんが私にお惚れになったって、私の方でも惚れなけ....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
けるばかりではない。作家も批評家へ折紙をつける。しかも作家のつける折紙のほうが、
論理的な部分は、客観的にも、正否がきめられうるから。(以上新思潮第九号)
○夏目....
「片信」より 著者:有島武郎
《らち》内に慎ませておけるものであろうか。……この辺の有島氏の考えかたはあまりに
論理的、理智的であって、それらの考察を自己の情感の底に温めていない憾《うら》みが....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
の一つではあるまいか。現実をありのままに把握することが、また、味得さるべき体験を
論理的に言表することが、この書の追う課題である。
昭和五年十月
著者
....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
る余席の有る限りはどうあっても生きなければならぬ」「死にはしないぞ」という本能の
論理的結論であったのだ。この恐ろしい盲目な生の事実が、そしてその結論だけが、目を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
我々の知識は絶えず完成され、我々の考え方は先代の研究者の見い出したものから必然的
論理的に構成の歩を進めてゆくであろう。皮相的な傍観者の眼には、一つの思考体系が現....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。また法水が、象形文字から推定して、黙示図に知られない半葉があるとするのは、仮令
論理的であるにしても、すこぶる実在性に乏しく、結局彼の狂気的産物と考えるほかにな....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
事件には芥子粒程の怪奇もないと信じていた矢先に、イリヤの一言はたちどころに推理の
論理的な進行を破壊してしまった。検事もブルッと身慄いして、 「そう云えば、たしか....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ry sphere of being. かくのごときは唯物論の到達すべき必然の
論理的帰結である。けれども、私は物質の器械力に無限の信仰を払うにはあまりに宗教的....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
なったのよ」 「おかしな哲学だ。ロジックがないよ」 「もののはずみこそ、およそ非
論理的よ」 二人は笑った。そして強く抱擁しあった。南原杉子は、強く押しつけられ....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
批判を加えようとするもの。 問題劇 ひろく人生、社会の現実に即した問題をとらえ、
論理的にその本体を究明しようとするもの。 思想劇 一つの新しい思想を提出し、作者....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
から、更に違った方角に向おうとして居るのに注意したい。「アララギ」同人中、最形の
論理的に整うて居た文明の作風が、『ふゆくさ』以後、自ら語の正確さを疑い出したもの....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
めて質問者を見やり、やおらグラスをテーブルにおろし、口を開き、この物語がきわめて
論理的に立証しようとすることは、 「人生においては、たとえどんな場合でも必ず利点....
「唇草」より 著者:岡本かの子
に移して失敗しただけにややこの道を解した女でした。だがかの女は人妻という位置から
論理的に考えて『これからお互に真当の姉弟になりましょうね』と月並なことをいい始め....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
した。すると彼らがいいますには仏法はこんなに分り易く説いてくれる方はごく少ない。
論理的で趣味のないむつかしい事ばかり聞いて居ると、坐睡の出るような事ばかりいわれ....