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「論破〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

論破の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:太宰治
」 ここに於いて、かの落第生伊村君の説は、完膚《かんぷ》無《な》き迄《まで》に論破せられたわけである。伊村説は、徹頭徹尾|誤謬《ごびゅう》であったという事が証....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
どである、無論起って歩む事は出来ぬ、左右は壁で、叩いて見ると厚い石の様である、勿論破る事も動かす事も出来ようとは思われぬ、奥行は幾間あるか暗くて見えぬけれど、此....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
査が前列にあるものを制しに来た。 明治七年十一月十七日のことで、過ぐる年の征韓論破裂の大争いの記憶が眼前に落ち尽くした霜葉と共にまた多くの人の胸に帰って来るこ....
もの思う葦」より 著者:太宰治
づらをして、世評などは、と涼しげにいやいやをして見せながらも、内心|如夜叉、敵を論破するためには私立探偵を十円くらいでたのんで来て、その論敵の氏と育ちと学問と素....
光と風と夢」より 著者:中島敦
というのでは毛頭ない。教義に就いての細緻《さいち》な思索などをした事のない父親を論破するのは極めて容易だのに、その容易な事をやっている中に、何時の間にか、自分の....
獄中生活」より 著者:堺利彦
、しかしてまた他の一面は宗教的である。勁抜の文、奇警の句、そのマルサス人口論を、論破するごとき、痛快を極め鋭利を極めている。 次に予は新約の四福音書と使徒行伝....
白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
」 ホームズは首を傾げて、 「上手な弁護士にかかったらそれくらいのことは難なく論破されてしまうでしょうね。シムソンはなぜ白銀を厩舎の外へつれ出さなければならな....
文化祭」より 著者:坂口安吾
を借りること、借りた物を返さないこと、サイソクされるとヌラリクラリと弁舌縦横敵を論破して退却せしめる。それが何より好きになった。早く云えば借金とり撃退を地上随一....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
十三条に至るまで、概して我国古来の定論に反するのみならず、前には旧女大学の条々を論破し去て、更らに新女大学の新主義を唱うることなれば、新旧方円相容れずして世間に....
巷談師」より 著者:坂口安吾
あげているのもある。そして、前者(堕落論その他ごく一部分の作品をとりあげて縦横に論破したもの)はいくぶん冷静で、あくまで論理によって巷談師の息の根をとめようとす....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
はや破壊者を提供し得なくなるまでは、止まなかった、と述べているが1)、これは彼が論破せんと努めた誤謬そのものに陥るものであり、そして北方民族は実際に非常に人口が....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
とし。いたずらに愚を表するに足るのみ。ゆえに酒色云々の談をなして、あるいはこれを論破し、あるいはこれを是非するの間は、到底諸論の賤《いや》しきものと言わざるを得....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
して余輩はただその驥尾に附して、当時関野・平子の両君によって発表せられた新研究を論破せんとするの外、何らの希望をも、また野心をも持っていなかったのであった。した....
武士道の山」より 著者:新渡戸稲造
、説かずして化し、助けずして補い、施さずして救い、薬餌を与えずして癒《いや》し、論破せずして信服せしむ。彼らは小児の如く戯れかつ笑う。彼らの戯は無邪気というも中....
法然行伝」より 著者:中里介山
うにん》(高弁)は摧邪輪《さいじゃりん》三巻を記して撰択集《せんじゃくしゅう》を論破しようとした。法然の門徒がこぞって難を加えたによって重ねて荘厳記という一巻を....